DEAR 開発教育協会

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学園祭で、留学生と「地球の食卓」 in 聖心女子大学(2010年10月)

聖心女子大学の学園祭「聖心祭」で日本人学生や教職員が留学生と交流し、相互理解の機会にするという目的のために実践された「地球の食卓」ワークショップ。 予想以上に熱気を帯びたひと時となりました。

  • 実施日 2010年10月
  • 対象者 留学生20名(韓国/米国/チェコ/台湾/フランス)、日本人学生・教職員20名
  • 企画・実践者 聖心女子大学国際化委員会
  • 使用教材 写真で学ぼう!「地球の食卓」学習プラン10(開発教育協会)

進行(60分)

自国の冷蔵庫の中身の写真を解説する学生の様子

  1. グループ分け:5~6人×7グループ
  2. 導入:食に関する言葉「What you eat is what you are」の紹介→グループ内での自己/自国紹介
  3. 各グループに「地球の食卓」から写真4枚を配布し、気づいた点をグループ内でシェア
  4. それぞれの写真の国名あてクイズ
  5. 「豊かさ」ランキング(「豊かさ」の判断基準についても討議)
  6. 各自、昨晩たべた夕食を書いてもらい、上のランキングのどこかに位置づける。
  7. 自宅の冷蔵庫内の食品紹介(チェコと韓国の学生が自宅からメール添付で事前に送ってもらった冷蔵庫内の写真を拡大プリントして紹介&質疑応答)
  8. ラップアップ

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参加者の感想(カッコ内は出身国)

いつの間にか持っていた偏見

学園祭で、留学生と「地球の食卓」 in 聖心女子大学 「同じグループの人から、ブータンの写真が一番豊かではないかという意見を聞いて、それは食べ物のバランスが取れていて、おやつではない、食事の時食べる主食が多いからであった。私はいつの間にかアメリカという国に対し偏見、またブータンという国に対し偏見を持っていて、その偏見の通りで判断していたのである。写真を見ると、ブータンの人たちは笑っていた。その生活に満足しているのだと思った。でもアメリカの子どもがその自分の生活に感謝を感じるとか、満足しているとかは、たぶん考えたこともないと思った。だったらアメリカの子よりもブータンの子がよほど幸せではないか」(韓国)

自給自足だから「豊か」だ

「日本人は『エクアドルの家族が全部の食べ物を自分で生やして、自給自足だから、豊かだ』と述べた。確かに真正の日本人の答えだと思った。日本では自給自足が深刻な問題と考えられるそうだ」(チェコ)

アフリカ文化に接する機会の少なさ

「イギリスの場合、英語文化圏とは思いついたが、どこの国かは分からなかった。しかし写真の中のエリザベス女王が描かれたコップを見てやっと分かるようになった。反面、チャドの場合は最後まで分からなかった。たぶん私たちがアフリカの文化を他の文化より接したことがなかったからではないか」(韓国)

自分は本当にぜいたくな暮らしをしている

「私は前、自分が毎日食べている物に何も考えを持ってなかった。今、豊かさというのは食べ物のバランスと栄養の高さだと思う。貧しい国でも野菜と肉のバランスをよく取ると、豊かさがあると思う。しかし、写真を見て、貧しい国の人たちの食卓を見たら、自分は本当にぜいたくな生活を暮らしていると思う」(台湾)

すべて、自分の心しだい

「私のグループのある日本人の女の子がいい考えを話した。それは、心の豊かさということだ。アメリカでは、食べ物や資源などがたくさんあるけど、食材というより加工品が多い。親は忙しいから、学食や買って帰ることが多い。一方、アフリカみたいな国では、食材や水を手に入れることはすごく難しいから、逆に食材を大事にする。そして、家族で料理して、一緒に食べる。ある意味、アメリカの人の生活よりアフリカの方が豊かなんじゃないかと彼女は言っていた。(略)最後は昨日の晩ご飯を思い出して、豊かさを判断することだ。これも楽しかった。(略)たとえどんな贅沢な料理を食べても楽しいとか嬉しいとか、そういう気持ちはなかったら、豊かじゃないと思う。逆に、友達と一緒に食事したり、笑ったり、サラダだけでも美味しく食べられると思う。すべて、自分の心しだいだね」(台湾)

(報告:永田佳之/聖心女子大学)

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