DEAR 開発教育協会

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小学校教員の勉強会で「地球の食卓」 in 武蔵野東小学校(2010年12月)

小学校の先生たちによる自主勉強会で「食卓からでるごみ」をテーマにワークショップを開催しました。

  • 実施日: 2010年12月18日(土)150分
  • 主催者: 武蔵野東小学校
  • テーマ: 食卓からでるごみ
  • ねらい: 
    (1) 日本では食材からでるごみが多いことに気づく。
    (2) 食材・食品から出るごみを減らすためには誰が何をすべきか、何ができるかを考える
  • 参加者: 武蔵野東小学校職員25人(5人×5グループ)
  • ファシリテーター: 宮崎花衣/DEAR
  • 使用教材:写真で学ぼう!「地球の食卓」学習プラン10(開発教育協会)
    (使用する写真:ドイツ、トルコ、ブータン、日本)

アイスブレイキング

4つの窓(名前/好きな食べ物/行ってみたい国/私がしているエコなこと)でグループ内自己紹介を行う。同僚同士でも意外とお互いの好きな食べ物や行ってみたい国について知らず、話が盛り上がる。

アクティビティ「食卓から出るごみ」

使用教材「地球の食卓」

フォトランゲージ

  • グループにドイツ/トルコ/ブータンの写真を配付。模造紙に写真から読み取ったことを書き出してもらう。
  • グループごとに写真の家族について発表する。
  • 日本の写真を配り、気づいたことをいくつか挙げてもらう。

ゴミのリストづくり&比較

  • 日本とドイツ/トルコ/ブータンの家族の食事からでるごみをリストアップする。
  • 各国のごみの特徴、日本と比べて気づいたことを話し合う。
  • 生ゴミの処理や、ドイツのデポジット制度などについてクイズ形式で説明する。
  • 製品のライフサイクルの各段階で多くのエネルギーが消費されていることを学ぶ。

ゴミを減らすには

  • 包装、パッケージが多くなった理由について考える。
  • 振り返りを行い、ごみを少なくするには「私」ができること、「企業」「政府」「○○」にして欲しいことを考える。
私ができること
  • 過剰包装のものを買わない。
  • 労力を惜しまずつくる。
  • ごみが出にくいものを選ぶ、買う。
  • こまめに買い物に行く。
  • なるべくゴミは小さくして捨てる。
  • リサイクルできるものを選らんで買う。
  • 食べ残しはしない。
「企業」にして欲しいこと
  • 売り出した商品の処理に責任を持つ。
  • 簡単な包装で安心できる工夫リユースができるよう規格を統一して欲しい。
  • みんな市場売り(計り売り)。
  • 分別しやすい包装の工夫、製品の形。
  • 過剰包装をおさえて、その分コストを抑える。
「政府」にして欲しいこと
  • 環境に配慮している企業を優遇しして欲しい。
  • 国民が忙しい→便利なものを買う→労働時間を減らす。
  • 個人の店に補助をして、個人店を増やす。
  • デポジット制の活用。
  • ゴミの出し方を全国で統一する。
  • ゴミ処理場の機能を整備する。
「○○」にして欲しいこと 職場:休日を増やしてもらい、気持にゆとりがうまれるようにすれば、環境にも優しくなれる。

教材の紹介

  • 「食卓から出るごみ」を小学校で実践する場合の、アレンジ方法を教える。
  • その他の学習プランテーマを紹介する。
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参加者の感想

気づいたこと、考えたこと

文化や地域による違いやゴミのことについて考えさせられました。日本がいかに加工食品ばかり、スーパーで整えられたものばかり食べているか。また、食卓からでるごみの異常な多さを写真を比べることで痛感することができました。まずは、自分の食卓から、食生活を考え直して、出るごみも少なくしないといけないと考えさせられました。フォトランゲージの手法は面白く、授業で使ってみたいと思いました。

動画とは違い、写真を細かく見ることで、多くのことを発見したり、想像できるものだと改めて感じました。色々な国の食生活からゴミの種類や量に結び付けていくのはとても面白く、多方面から考える力のベースになるように思います。やはり、他の国では、こうなっているというような一方的な知識の伝達よりも深く考え、理解させられる教育方法ですね。ゴミに対して今までよりも強い関心を持ちました。

今回の講座には、色々なメリットが含まれていて、とても有意義な時間が持てました。自分の生活を再度振り返るきっかけになったこと、グループでディスカッションをしたことで、周りの人の考えに共感し、新たな考えを学べたこと、海外の人の生活を垣間見れたことなどが良かったです。また、「写真」という1つの教材で、授業が色々な方向へ発展させられることも勉強になりました。同じ職業を長く続けていると、ついつい視野が狭くなりがちですが、このような講座に参加できたことで、授業の幅も広がり、「学校」以外の世界のことをまた1つ知る機会になりました。ありがとうございました。

疑問に思ったこと、もっと知りたかったこと

他の国に比べても日本には無駄なものや必要ないものがたくさんあったが、食物以外でもそういったものがたくさんあったように感じた。そういったものは他にはどういったものがあるのかを知りたかった。知ることで自分自身の意識に繋げて自己の生活を改善、見直ししていきたいと思った。

ドイツの写真から他の国の環境への取り組みを少しだけのぞけたような気がします。今後は自分でももっと勉強して諸外国の環境への取り組みや、国の成り立ち、文化などを調べてみたいと思います。

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ファシリテータの感想

今までワークショップを体験したことがなく、フォトランゲージも初めての先生方も多くいたが、とても積極的に参加してくれた。先生同士の仲が良く、まさに和気あいあいで、意見が飛び交い、講師の私も楽しく進めることができた。
「ごみ」を切り口として世界の食卓を見ていったが、最後の話し合いでは、3Rなどの話を超え、働き方・休日の過ごし方についてまで色々考えさせられた人が多かったのが特徴的であった。

(報告:宮崎花衣/DEAR)

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