DEAR 開発教育協会

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NGOの勉強会で「自給率&フードマイレージ」 in 徳島/TICO(2011年1月)

世界の国の食料自給率

徳島県の国際協力NGO、TICOによる合宿で「自給率&フードマイレージ」をテーマにワークショップを開催しました。

  • 実施日: 2011年2011年1月8日(土) 170分
  • 主催者: 特定非営利活動法人 TICO
  • テーマ: 自給率&フードマイレージ
  • ねらい: 
    (1) 自給率について学ぶ。
    (2) 自給率が低くなった原因や背景について考える。また、食料の多くを輸入することの影響を多様な切り口から見ていき、今後の食料生産・消費のあり方について考える。
  • 参加者: 11名(TICO合宿参加者7人、TICOスタッフ3名、JICA四国スタッフ1名)
  • グループ: フォトランゲージは2~3人、それ以外の作業は5~6人のグループで行う。
  • ファシリテーター: 宮崎花衣/DEAR
  • 使用教材:「フードマイレージ どこからくる?わたしたちの食べ物」(開発教育協会)
    (使用する写真:アメリカ、グアテマラ、中国、クェート、日本)

アイスブレイキング

部屋の四隅を行う。テーマは、朝ごはんはご飯かパンか/おやつは甘い派、辛い派/お昼ご飯をどこで食べることが多いか/普段の食生活へのこだわりの強さ。最後の「こだわりの強さ」がばらけるようにグループを分ける。

アクティビティ「食料自給率を知ろう&フードマイレージ」

フォトランゲージ後の発表

フォトランゲージ

  • グループにアメリカ/グアテマラ/中国/クェートの写真を配付。模造紙に写真から読み取ったことを書き出してもらう。
  • グループごとに写真の家族について発表する。

世界の国の食料自給率

  • 各国の品目別食料自給率表(国名は明記していない)と、家族紹介カードを配付。写真と家族紹介カードを参考に、自給率表がどこの国のものかを当てる。
  • 各国の食料事情について簡単に解説する。

日本の食料自給率

  • 日本の写真を配付。気づいたことをいくつかあげてもらう。
  • 写真に写っている食材を自給率50%以上と、50未満に分けて書き出す。
  • 「写真の食品の自給率」表を配り、予想と見合わせて、気づいたこと、意外だったことを全体で話し合う。
  • 自給率の種類や計算方法について説明する。
フードマイレージ 主要産地予想

フードマイレージ

  • グループごとにメニューを選んでもらい、食材の主要産地を予測し、ワークシートに書きこむ。
  • 各メニューの食材カードを渡す。主要産地を確認し、日本までの距離をうめる。
  • どのメニューが最もフードマイレージが高いかを予想した後に、フードマイレージを計算する。
  • フードマイレージについて説明する。
  • 最も高かったメニューと最も低かったメニューの食材を比較するために、世界地図上に食材カードを貼る。
  • フードマイレージの概念について気づいたことを話し合う。

影響について考える

食べ物の多くを他の国から輸入することは、地球環境に/日本の農家に/私たちの生活に/他の国に/○○に、どのような影響があるかを考える。

自給率が低くなった理由

  • 余剰農産物購入協定や農産物貿易の自由化など、自給率低下のきっかけとなったいくつかの政策を紹介する。
  • 各自で、"自給率が低くなった理由"についてブレインストーミングした後、グループ内で共有する。

影響について考える

今後、食料生産&食料消費をどのようにしていきたいか、していくべきかについてグループ内で話し合う。
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参加者の感想

気づいたこと、考えたこと

・グアテマラの新鮮な野菜の山と比べたら日本は「食べ物」ではなくて「商品」が並べられているよう。
・食品超輸入国である日本のフードマイレージは大変だ。
・加工品や総菜を買う時、もっと注意して表示を見ようと思う。

「地球の食卓」の教材を購入し、事前に教材研究をしましたが、実際に今回の講座を体験してみて、多様なアレンジができることが分かった。様々な省庁や機構のホームページから数字を持ち出し、身近な食べ物と関連付けて、ワークショップを進めていくことで、参加者が理解しやすく、また考えを深めやすいものだった。

疑問に思ったこと、もっと知りたかったこと

・フードマイレージのある量につき、どれくらいの石油や燃料が使用されているのか。
・フードマイレージが高くなった理由の説明が、初めて聞いた人が理解するにはあっさりだったのでもう少し詳しければよかった。
・政府による具体的な措置、今後の農業改革の意向・動向。

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ファシリテータの感想

参加者は学生が多く、日常的に自分で食事を作る機会が少ないことが事前に分かったため、内容に関心を持ってくれるかを懸念していたが、環境問題・国際協力に関しての意識は高かったため、様々な意見が出てきて、全体として良い学び合いになった。

少人数であったため、前半ゆっくりと進めてしまい、後半の話し合いの時間が少なくなってしまったのが残念。時間配分が未熟で申し訳ありません。また、フードマイレージにまでテーマを広げたが、自給率だけでも十分深められる内容であったと考える。今後は、内容をもう少し絞っていこうと思う。参加者の中には、フードマイレージについて、もっと詳しく知りたく思った人もいたようなので、そのためには、また別のながれを組み立てなくては!

(報告:宮崎花衣/DEAR)

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