DEAR 開発教育協会

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お寺の勉強会で「イスラムの食をのぞく」 in 愛知/覚成寺(2011年1月)

  • 実施日: 2011年1月24日(月)90分
  • 主催者: 覚成寺(愛知県)
  • テーマ: イスラムの食をのぞく
  • ねらい: 
    (1) 普段知る機会が少ない、イスラムの文化を食を通して知る。
    (2) 仏教とイスラム教の教えにある共通点を見つける。
  • 参加者: 10名(お寺の関係者と留学生)
  • ファシリテーター: 宮崎花衣/DEAR
  • 使用教材:「フードマイレージ どこからくる?わたしたちの食べ物」(開発教育協会)
    (使用する写真:クェート、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マリ、ブータン)

アイスブレイキング

お寺の勉強会で「イスラムの食をのぞく」

4つの窓(名前/好きな食べ物/「イスラム」から連想すること/あたなにとって「食べること」とは何か)でグループ内自己紹介を行う。「イスラム」から連想することは、「女性が布を被っている」「屋根が玉ねぎみたい建物」など、色々と出た。「食べること」は「楽しみ」であるという人が多かった。

アクティビティ「イスラムの食をのぞく」

フォトランゲージ~イスラム教の家族はどれ?

  • グループにクェート/ボスニア・ヘルツェゴビナ/マリ/ブータンの写真を配付。ワークシートに、写真に写っているもの、写真から読み取ったことを書き出してもらう。
  • 各写真について、気づいたことを発表してもらい、家族が住んでいる国を世界地図上で確認する。
  • 4枚の写真のうち、イスラム教と仏教の家族がどれかを考える。正解は、クェート、ボスニア、マリがイスラム教、ブータンがチベット仏教だが、ほとんどの人がクェートのみがイスラム教の家族と考え、東ヨーロッパのボスニア・ヘルツェゴビナの家族がイスラム教ということに驚いた。
  • 宗教分布図を配付し、アラブ圏以外にもイスラム教徒が多くいることを知る。

アラブ料理とブータン料理を食べよう!

お寺の勉強会で「イスラムの食をのぞく」
  • エティリ・パパズヤハネシィ(牛肉と玉ねぎに煮込み、アラブ料理)、エマダツィ(野菜のチーズと唐辛子の煮込み、ブータン料理)を配膳する。各料理がどの地域/国の料理かを考える。
  • カード「食べる前に」を配付し、料理の国に合わせて食前の言葉を唱える。
  • 食事をいただき、料理の特徴について気づいたことを話し合う。
  • エティリ・パパズヤハネシィは、オールスパイスの香りがするため、苦手な人が多いと思ったが、子どもも含め、たくさん食べてくれた。アラブ料理には、トマトペーストを使ったあっさりとした味の料理も多く、馴染みやすいことも発見であった。

宗教的背景からくる食文化

  • 仏教/イスラム教の教えで、食に関わることが書かれたカードを配り、どの教えがどの宗教からのものかについて考え、シート上で仕分け作業(イスラム教/仏教/両方に当てはまる)をする。(カードの例)「古来は、一日一食が原則」「食べ物を人に施すときは無心でなければならない」「と殺は必ず教徒の者が行わないといけない」「恵みに対して感謝する」
  • 仏教とイスラム教で、共通の教えがあることを知ったあとに、お寺の方に、今回の講座で、イスラム教をテーマに取り上げた理由について話してもらう。(以前、アラブからの留学生と交流したときに、彼らの「食」に対する態度をすてきに思ったため)
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参加者の感想

  • アジアやヨーロッパにもイスラム教徒がたくさんいることに驚いた。
  • 意外と仏教とイスラム教の教えに共通点があった。
  • 写真の日本の家族より、うちの家族はチベットの家族に似ていたので、親近感を覚えた。
  • 言葉の説明を読むのではなく、写真の中から自分達で色々なことを発見していくことが面白かった。
  • 子どもと一緒に、もっと色々な国の写真を見ていきたい。
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ファシリテータの感想

今回は、教材に載せているアクティビティ「いただきます」と「多様なイスラム教徒の生活」の内容をアレンジしておこなった。参加者は学生から年配の方まで幅広かったが、知り合い同士で声をかけて参加してきていたため、和やかな雰囲気でワークショップが進められた。 ほとんどの人が、今までにイスラム教徒の人たちと知り合い、彼らの文化を体験したことがなく、「イスラム教」に対して、メディアでたまに取り上げられる情報のみによるイメージしか持てずにいるなかで、今回のように、切り口を自分達にとって身近な「食」と「仏教」にしたことは良かった。 (そして、みんなが料理をぱくぱくと食べてくれたのが嬉しかった!)

(報告:宮崎花衣/DEAR)

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