DEAR 開発教育協会

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ワークショップ「能登の里山里海と世界のつながり」in 能登(2013年3月)

  • プログラム名: 対話集会『能登のなかの世界、世界のなかの能登』第3回ワークショップ『能登の里山里海と世界のつながり』
  • 実施日: 2013年3月9日(土)
  • 場 所: のとふれあい文化センター(穴水町)
  • 主 催: 能登「里山里海マイスター」育成プログラム(※)
  • 参加者: 能登「里山里海マイスター」育成プログラム修了者・参加者、その他食に関心のある一般市民
  • ファシリテーター: 上條直美(開発教育協会)
  • ねらい: 身近な「食」をテーマに、自分自身と地域、世界とのつながりを考える参加型ワークショップ。写真教材「地球の食卓」をきっかけに、「能登の食」についてみんなで考える。
  • 使用教材:
    『写真で学ぼう!地球の食卓』(DEAR, 2010)
    『フードマイレージ-どこからくる?私たちの食べ物』(DEAR, 2010)

能登「里山里海マイスター」育成プログラムは、金沢大学が奥能登の4自治体・石川県等と連携して運営しており、世界のなかでの能登の価値を知り、国際的な場で活躍できる「グローバル人材の育成」を目指しています。

アイスブレイキング

「食事採点表」でゆうべの食事は100点中、何点か、自分で基準を考えて点数づけする。
バースデーラインを点数順で行い、どうしてその点数になったかを共有。80点をつけた人が半分以上いた。90点をつけたのは、小学生の女の子。「お母さんのご飯はおいしい」から、が理由。
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アクティビティ

世界の自給率

能登の里山里海と世界のつながり

  1. 各グループに、アメリカ、イタリア、エクアドル、オーストラリア、グアテマラ、クエート、フィリピン、フランスの写真を配り、写真から読み取ったことをメモ書きしてもらう。
  2. グループごとに、国の予想と食の特徴を発表。
  3. 各写真の食卓データを配布し、国名の答え合わせをする。
  4. さらに、「家族の食生活」カードを配り、読み込んでもらう。
  5. 食料自給率の考え方を解説する。
  6. グループ代表者に前に出て来てもらい、食料自給率の高いと思われる順番に並び替えをしてもらう。
  7. 日本の写真を見せ、日本の順位について考えてもらう。
  8. 「各国の穀物自給率」グラフグラフを見せ、答え合わせする。

フードマイレージ

  1. フードマイレージの考え方と単位について説明する。
  2. グループごとに食事のメニューを選んでもらい、食材の主要産地を予想し、ワークシートに書きこむ。どのメニューが最もフードマイレージが大きいか、小さいかを予測。一番大きいと思われるのがシーフードスパゲティ、一番小さいのがけんちん汁と予想。
  3. 各メニューの食材カードを渡す。主要産地を確認し、日本までの距離を書きこみ、フードマイレージを計算する。
  4. 各メニューのフードマイレージを発表してもらい、答え合わせする。
  5. フードマイレージのもっとも大きいものが予想外で、皆でその理由を考える。

DVD『お米が食べられなくなる日』

DVDの視聴『お米が食べられなくなる日』より「減る米消費と減反」

日本の米食の変化、なぜパン(小麦粉)を食べるようになったのか、日本の米政策などについて。 → DVD『お米が食べられなくなる日』(PARC)

食事採点表

アイスブレイキングでやった食事採点表をもう一度見直し、学んだあと点数に変化があるかどうかを書きこみ、新たに加わった基準があれば発表してもらう。

ワールドカフェ「能登の食」について考える

ワールドカフェ形式で、次の4つのテーマについてグループディスカッションを行う。
第1ラウンド:能登の食(食卓)のいいところ探し
第2ラウンド:能登の食(食卓、食をめぐる環境)の変化
第3ラウンド:能登の食についてもっと知りたいこと
第4ラウンド:理想の食(食卓、食環境)

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参加者の感想~「新たな視点で食の大切さを考えられるようになりました」

能登の里山里海と世界のつながり

  • 能登の食文化や伝統を守りたい、という意見が多かったことが興味深い。
  • 食と伝統、食と地域、食と文化、「能登の食」というテーマ一つの背景に隠れている何かをディスカッションしていくところがおもしろかった。
  • 今まで自分が食に対して重きを置いていた視点だけでなく、フードマイレージのようなシステムを知ることで、新たな視点で食の大切さを考えられるようになった。
  • 何気なく食べているものでも、多大な負荷や労力をかけて自分の手元にまで来ている。

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ファシリテーターの感想~「能登での「地域における学び」の深まりの可能性を感じました」

地域と開発教育という枠組みで行った今回のセミナーでは、食を入り口に、能登という地域の食を通して地域を考えるというねらいがありました。ワークショップでは、フードマイレージを通じて世界と日本のつながりを感じてもらうことを目指しましたが、どこまで実感できたかは難しい。能登には能登ならではの世界とのつながりがあり、そこを切り口にすることが必要だと感じました。

後半の、能登の食をめぐってのディスカッションでは、「まちづくりというと、地域の課題ばかり探してしまうが、能登の良さを考えるというのが新鮮だった」という感想をいただきました。過去、現在、未来という時間軸で考えることは、開発教育において重要な要素であると改めて感じる機会となりました。能登での「地域における学び」の深まりの可能性を感じました。(上條直美)

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主催者の感想 その1~「この土地で活動するためのスタイルを探っていきたい」

能登へ移住して3年が経つ私にとって、この魅力多い土地での地域活動は興味深く、できることの可能性は高いが、価値観の違うヒトといかにコミュニケーションをとるかが課題のひとつでした。

今回のワークショップを通して、開発教育というものに携わることできっとそのヒントが得られる気がします。時間はかかっても、この土地で活動するためのスタイルを探っていきたいと思います。(能登「里山里海マイスター」育成プログラム担当者)

主催者の感想 その2~「地域の中にテーマがあり身近な切り口もたくさんある」と実感

「開発教育」のワークショップを何度か体験するなかで、いま、自分がかかわっている「里山里海」というテーマは、「開発教育」のアプローチや考え方と親和性が高いと感じていました。そして、「開発教育」のテーマはどれももちろん現実のものですが、よりリアルに考えるため、自分たちの現場を教材にしてみたいと思っていました。

今回は、この二つの希望が叶って、「社会の構造的問題でもある里山里海の持続可能性は、開発教育に通じる」「地域の中にテーマがあり、身近な切り口もたくさんある」、ことを実感できました。(能登「里山里海マイスター」育成プログラム担当者)

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『市民学習実践ハンドブック~教室と世界をつなぐ参加型学習30』

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