DEAR 開発教育協会

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福祉講演会「世界がもし100人の村だったら~持続可能な社会のために」in 身延(2012年10月)

福祉講演会「世界がもし100人の村だったら~持続可能な社会のために」in 身延
  • 実施日: 2012年10月22日
  • 場 所: 山梨県立身延高等学校
  • 主 催: 山梨県立身延高等学校
  • 参加者: 全校生徒(約400名)
  • ファシリテーター: 中村絵乃(開発教育協会)
  • ねらい: 地球市民として私たちはどのように世界つ 地球市民として私たちはどのように世界つながっていけるのか、高校生の時期にグローバルな視点で足元を見直す。
  • 使用教材:『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』(DEAR, 初版2003)
  • 報 告: 小池えみ(家庭科教員)

参加型講演会を実施

『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』

世界でおこっている貧困、環境破壊、人権侵害といった問題は、遠い世界のことではなく、日本の社会のあり方や私たちのライフスタイルとも深く関係している。共に生きることのできる公正な社会づくりを考えることは、自分の住む地域を快適な環境にすることにもつながる。地球市民として私たちはどのように世界とつながっていけるのか、高校生の時期にグローバルな視点で足元を見直すことは大変重要なことである。

そこで、中村絵乃氏を招いて、世界の現状を知り、一人ひとりが自分のこととして考えられるようになることを目的とした「参加型講演会」を行った。講演は、「世界には70億人の人がいますがもしもそれを100人の村に縮めるとどうなるでしょう」の言葉で始まった。

自分が日々を生きている地球のあちらこちらで起きている想像をはるかに超えた出来事や、日ごろの消費活動が世界にどのような影響を与え、それがどのように自分に還ってくるのかを知ることができる内容だった。
普段は意識していないことだっただけに、生徒たちは自分を振り返って深く考えていた。

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アンケート結果~意識が変わったか?積極的に体験できたか?

福祉講演会「世界がもし100人の村だったら~持続可能な社会のために」in 身延
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生徒の感想~「100人の村」のメッセージで最も印象に残った部分はどこですか?

福祉講演会「世界がもし100人の村だったら~持続可能な社会のために」in 身延

  • 全て。どれも現代社会の現状を分かりやすい数で表してあり、そこから今後どうすべきかを考えさせられたので、全て印象に残る大切な文だと思う。
  • とても話が上手でわかりやすく、全部を興味・関心をもって聞けた。最後の詩は、とても心に残った。特に「相手をあるがままに受け入れる」という部分が一番好きだ。全ての人はみんな同じぐらい平等だから。そして、自分の人生を大切に楽しく生きていこうと思った。
  • 「男の人が50人、女の人が50人」の部分。比率は同じなのに、まだ女性差別がある国や日常生活でも女性の方が不利になることがあることに疑問を感じた。
  • 100人のうち60人がアジア人だったことに驚いた。アフリカ人の方がアジア人よりも多いと予想していたが、約4倍も違っていることにも驚いた。世界はとても広いのに、アジアに半分以上もの人がいる。アジアが平和になれば、世界も平和になるといったことに自分も同感したし、「アジアが変われば、世界が変わる」という言葉にはっとした。
  • 「まずあなたが愛してください。あなた自身と、人がこの村に生きてあるということを」という部分。世界を100人の村に縮めたら、こんなにも人と人との格差があり、世界の現実を知った。中には小さな子どもさえも、というか子どもだからこそ紛争や飢餓により、命を脅かされている。自分が生きている環境が当たり前ではなく、素晴らしいことだと感じた。精一杯自分の人生を生きていきたいと感じたし、人のためになりたいと思った。

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生徒の感想~「歌ってください、踊って下さい…」とは、どういう意味だと思いますか?

福祉講演会「世界がもし100人の村だったら~持続可能な社会のために」in 身延

  • 人種や言語が違っても、歌や踊りは国境がなく、コミュニケーションをとれる。万国共通で、どの世代にも親しみがある。文化や政治などのしがらみがなく、人が個人同士で向き合うことができるもの、すべての人々が楽しめるものなので、それを通して世界と繋がる、平和になるという意味。
  • 生きられること、この文章を読めたことに幸せを感じて。精一杯希望を歌おう。踊ろう。
  • 歌うのも踊るのもお金は必要ないし、自分の体ひとつでできること。世界中の人々が共通してできること。それをやって世界が一つになればよいという意味。そして、楽しもう。今しかできないことを今やろう。生きている喜びを感じろの意味。
  • 様々な文化の中で生まれた音楽を通して、次世代へと平和を願う気持ちを伝えていってほしい。みんなに世界のことを知ってほしいから、知った人が語り継いでくださいという意味。

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生徒の感想~持続可能な社会をつくるために、もっと知りたいこと・考えたいことは?

  • 自分の国だけではなく、他の国のことを知り、文化の尊重について考えたい。
  • 世代間の公平(他者を思いやる)は、どういったことか。思いやるとはどういうことか。
  • 世界の内戦状況や難民の人たちの暮らし。できるだけ多くの社会の問題を知りたい。世界のために何ができるのか考えたい。
  • 緑と人がどちらとも減らない方法、自然環境の事をもっと深く考え、どうすれば今ある資源を残していけるか。
  • どんなことがムダで、何が一番世界にとって必要なのかを知るべきだ。そしてムダがあったらそれを別の場所で必要とされるものにしたいと考えた。

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主催者の感想~「自分にできることは何かに思いを巡らせることができた」

生徒たちの感想を読むと「日本に生まれたことに感謝するという狭い考え方ではなく、自分たちに何が出来るのかを考えるきっかけとなった」というものが多かった。当り前が当り前でない世界があることにショックを受け、日ごろの自分の当り前への疑念が浮かび、感謝と自分にできることは何かに思いを巡らせた様子が見受けられ、大変有意義な講演であった。

また、アンケート結果からは、生徒たちが真剣に講演を聴き、自分のこととして考えた様子がうかがえる。おおむね、男子よりも女子の方が問題意識を持って講演を聴けたようだ。次に、大きく差の出た結果を載せる。2年の男子にどのようなアプローチが望ましいのか考えていきたい(報告:小池えみ/家庭科教員)
福祉講演会「世界がもし100人の村だったら~持続可能な社会のために」in 身延


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