DEAR 開発教育協会

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ESDワークショップ「もっと話そう!エネルギーと原発のこと」 in 横浜(2013年6月)

目的

  • エネルギーや原発について、今思っていること、気持ち、疑問等を出し合う。
  • 周りの人たちと、このテーマについて話しあう方法、どのように考え続けていけるのか、を考える。

内容

「もっと話そう!エネルギーと原発のこと」

1. 自己紹介・流れの説明

自己紹介・流れの説明の後、自分が今原発関連で気になっているニュース、それに対しての「気持ち、感情」について話した。
(感想) 気になるニュースについて、話してみて、自分の記憶の曖昧さに驚いた。自分は「原発について関心を持っている人」だと思っていたが、まだまだだと思った。他の参加者が原発の問題の中でも特にどんなことに関心を持っているのか知りあえる、よいアイスブレイクだと思った。(特に大人の場合)

参加者みんなでアイディアを出しあって、「ルールづくり」をした。
(感想) 参加に不安があったが、他の参加者の方がどんな場にしたいと思っているかが分かり、それが自分と同じだったので、不安なくワークショップに参加できた。

2. アイスブレイキング

ジグソー加工の写真のピースを見せ合って組み立て、出来上がった写真についてグループで意見交換
写真:「コンビニと太陽光発電」と「川内村の小学校で運動会」
グループの話し合いを発表し、写真について正しい情報説明を受ける

3. 現在の日本のエネルギー・原発の状況の事実確認

  • 現在の日本の電力は何でまかなわれているか
  • 今、日本には何台の原発があるか
  • 原子力発電はどのようにおこなわれているのか
  • 3つの世界地図は、「主要ウラン生産国」「原子力発電所の原子炉を10基以上持つ国」「外国から使用済み核燃料を受け入れ再処理を行っている国」のうちどの地図か
  • 放射性廃棄物の最終処分場を持っていると思う国はどこか/li>
等の問について考えて、正しい答、情報を知る。
MOX燃料、高浜原発到着(朝日新聞2013,6,27)などの新聞記事で直近のニュースを確認。
(感想) 日本の現状から世界とのつながりへ、という展開が良かった。日本の状況はある程度知っていたが、地図を使って世界を見るのは、開発教育らしい。いったん世界の視点で俯瞰する場面は学びに有効だろう。また、日本の原発の話だけだと、息苦しくなってしまうが、世界の視点で俯瞰すると、なんだか一息つけた気がした。

4. エネルギーや原発について、知っていること、知りたいこと(アクティビティ5)

ブレインストーミングの後、エネルギーや原発について、知っていること、知りたいこと、を付箋紙でできるだけたくさん書きだした。 グループで出てきた意見を共有。全体でも発表し、共有した。
(感想) 「知りたいこと」は、知識豊富な参加者が答えてくれて勉強になったが、「教わる側」になってしまい、もう少し自分が考えていることを話す時間が欲しかった。参加者みんなが議論するワークショップにするとよい。

5. ゆうだい君の手紙 (アクティビティ8)

ゆうだい君の手紙を配って黙読。「私の気持ち」シートに記入した。グループ内で一人ずつ発表し、共有。全体で共有。
(感想) 学びの大きいアクティビティだった。同じグループの方の意見に、「そんな風に考えられるのか!?」と自分では気づかなかった新しい視点をもらった。こういう時間が一番ワクワクするし、開発教育っていいなと思う。
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参加者の感想

「もっと話そう!エネルギーと原発のこと」in 広島
  • 原発の問題を生徒にどう考えさせるか。しかし「何を」「どのように」考えさせたらよいのか…?情報や主義・主張があふれかえり、自分自身わけがわからない状態でした。でも、今回このワークショップに参加させていただいて「もっと単純に、思ったことを純粋に」話すことが重要なのではないかと感じるようになりました。わからないから避けるのではなく、わからないけどぶつけてみようと思いました。
  • まず、自分が何にイライラしているのか分かって、それを聞いてもらえて、さらに一人ひとりの意見がもらえて幸せです。なんだかホッとしてくる。社会変革なんて、そうそうできるもんじゃない。倍の時間がかかる。「静かな怒り」を消さず、できることをしていく。
  • 原子力関連のことを授業でとりあげることを「避けて」きたことがよく分かりました。「今、この場でできること」こそが「本当にやるべきことなのだ」ということを心に刻みました。こんなに「話せた」のは久しぶりのことです。生徒も、きっと、「話せていない」のだろうなと思いました。
  • 若い人の感覚に触れて、久しぶりに熱く語れました。日本社会の変わらなさについての話し合いがもっと必要だと思いました。原発は民主主義の問題だとつくづく思います。
  • 久しぶりに「思いを語る」ワークショップに「参加者」の立場で参加して、たまにはこういう時間を持つのもいいなぁと思いました。あとは、いろいろな思いがあって、まだ整理できず…です。
  • 自分の気持ちに気づくことができた。場が大切。言いたいことを言う、やりたいことをやる、自分に素直になる、とう機会を奪われていることが問題。まだまだ話す場が足りないと思っている。
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実践者の感想

環境教育や原子力教育に長年取り組んでこられた先生たちの参加を得て、豊かな広い知識を盛り込んでいただいたワークショップ経験でした。そうした取り組みを共有させていただく機会にもなった事は大きな収穫でした。エネルギーや原発について学ぶために、学校や地域でこのような学びができるかどうか、について話し合った後、振り返りシートに記入して、終わりました。

充実したワークショップの後の余韻で、終了後の飲み会にも全員(!)が参加。 いろんな意味で、充実した夜となりました。(報告:阿部理恵子/K-DEC)

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