DEAR 開発教育協会

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仙台でNGOと「豊かさと開発」ワークショップ (2016年12月22日掲載)

「豊かさと開発-Development for the Future」
  • 実施日: 2016年9月19日 13:30~16:00
  • 会 場: 仙台国際センター
  • 主催者: IVY youth
  • ねらい: 開発は誰のため、何のためか。開発のあり方をじっくり話し合う。
  • ファシリテーター: 開発教育協会(近藤牧子、西あい)
  • 参加者: 約20名(学生、社会人など)
  • 使用教材:「豊かさと開発-Development for the Future」(開発教育協会)

2回目のワークショップとして

IVY youthでは、先に「豊かな社会に必要なこと」などを体験するワークショップを実施していた。今回は、『豊かさと開発』を考える2回目のワークショップとして、「参加のはしご」を中心に、開発のあり方を考えることを主な目的とした。

  1. 「開発」についてイメージの共有
  2. コンパス分析
  3. 参加のはしご
  4. ふりかえり

1.「開発」のイメージの共有

IVY youthメンバーによる導入・アイスブレーキングのあと、話し合いのルールを確認し、4~5人グループで「開発は、○○(人)が△△(目的)のために◇◇(行為)すること」という文章を、話し合いながらたくさん挙げてもらった。
→「開発」は必ずしも身近な事柄ではないが、それぞれから幅広いイメージがたくさん出されていた。

「開発」のイメージの共有

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2.コンパス分析

多様な"開発"のありかたをあらわすような写真を各グループに1枚ずつ配布して「コンパス分析」を行った。

事前に、主催者に依頼をして、支援地や地元の写真を見繕ってもらい、そのうち数枚と教材に収録した写真を取り混ぜて使用した。 グループ内である程度共有を進めた後に、「あまり意見が出されなかった領域」についてや「写真に写っていないけれど想定できることがら」についても意見を出しあってもらった。
→すると、当初はただ写真に写っている事象についてだけ話されていたのが、その理由や背景にまで話が及ぶようすや、写真に写っている人に注目し、その人の気持ちや置かれた状況を想像するやり取りも見られ、書き込まれるようすが見られた。

自分たちの身近な町の写真をあてがわれたグループでは、写真の分析にとどまらず、その事象に関連する自分自身の問題関心や意見も活発に議論されていて、身近な開発を見るお互いの視点が交換され興味深かった。

その後、他のグループの模造紙を見て回り、気になったことや感想を出してもらった。

カンボジア・プノンペン市内の写真(クリックで拡大)  教材に収録の住宅地の写真(クリックで拡大)  仙台市の新しい地下鉄の写真(クリックで拡大)

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3. 参加のはしご

3人組で、教材の市民活動編を使用してカード並べをしてもらったが、文章の読み解き自体に苦労している様子だったので、大学生編を使用すべきであった。ただ、苦労をしながらも、参加のさまざまなあり方について具体的に考える練習としては有効な様子だった。

その後、「自分のこれまでの経験の中で、一番高い(はしごの)段階の経験」について、グループで共有をしてもらった。7段目、8段目の経験を出す参加者も少なくなく、自分の経験を話している様子は楽しそうに見えた。

参加のはしご

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4. ふりかえり

最後にふりかえりを記入してもらったあと、バズセッションで共有して終了した。
ふりかえりシートの項目:
(1) 本日の感想
(2) 自分が一番大切だと思う「開発」は、「誰の、何のための、どのような開発」か。それはなぜだと思うか。

(1) 本日の感想

  • 「皆さんの意見も聞きますよ」と聞かれているようでも、実際には環境等で壁があって参加が難しいことがあるということが、とても腑に落ちて印象に残った。
  • 同じ課題を考えているが、色々な意見が出るという当たり前のことに気づいた。多様な視点から見た物事の捉え方の数が多い。おもしろいと感じた。
  • 個人によって視点が違う。写真の1部分だけで様々な問題が存在する。
  • 主体的に行動しているつもりでも、意思決定が誰にあるのかで参加度合いが異なる→意思決定が誰にあるのかを常に考える。
  • 今まで参加のはしごやコンパス分析を受けたり、ファシリ側で行ってきたのですが、説明(例えばN・E・W・Sのそれぞれの意味、ふせんの置き方、ヒントの与え方)が難しくて悩んでいたのでヒントがもらえました。参加のはしごに関しては例えば、国際理解教育部門のリーダーとして毎回行うWSに自分は確実に⑦⑧で参加できていても、周りや後輩はどうなのだろう…。と少し考えてしまった。IVY youth全体を⑦や⑧、⑥のような活動にしていきたいし、していくべきだと思った。
  • 『物』を見る際、自分の考え方のくせに気づき、もっと様々な視点で見るよう心掛ける事が大切だと持った。参加のはしごでは1つの事業でも個人個人で参加の次元が変わってくるし、逆に参加の次元を変えることもできると気付いた。
  • ワークショップってなんでやるんだろうと考えることができた。開発という言葉に惑わされない。8段階の参加は相互に思いやりがないと達成できないと思った。
ふりかえり  ふりかえり

(2) 自分が一番大切だと思う「開発」は、「誰の、何のための、どのような開発」か。それはなぜだと思うか。

  • 開発はひとりひとりがより多くの人が幸せになるために互いに考え良いことをすること。相手に何かをすることで、自分自身も、みんなも…。
  • 若者が未来の社会のために色々なことを考える。
  • 個々人が社会、地域のために問題解決に向け動く、考える。個々人がまわりや世界で起きている問題に気づいて、解決に向けて動いていくことで地域、社会の向上につながる?
  • みんなが幸福を得られるように、各々が努力する→誰か一人が頑張って解決されるものではないから。
  • 開発は人々が自分を含めてみんなが幸せになれるよう主体性をもって動くこと。
  • 一人ひとりが誰かのために想いを届けること。理由:それぞれの形で誰かを思って形にすることが大切だと思ったから。
ふりかえり  ふりかえり

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