d-lab2019・2日目のプログラム
10:00~15:30
分科会
5つの分科会に分かれ、テーマについて具体的な議論をしたり、課題を生で体験したりしながら、それぞれの実践や研究を深めます。ご希望のプログラムを1つ選んで、事前にお申込ください。昼食時間を含む5時間半のプログラムです。
受付状況
- 第5分科会「SDGsと授業づくり・地域づくり」は残席わずかです(7月11日)
1.あなたのバナナは「いいバナナ」?
あなたのバナナは「いいバナナ」?-現代的フィリピンバナナ問題を考える
子どもも大人も大好きなバナナ。安い、食べやすい、栄養価も高い!と、食べる人(消費者)にはいいことだらけです。では、いったい、どんなところで、誰が、どのように生産しているのでしょう?バナナ生産の裏側には、どんな人権問題、環境問題が潜んでいるのでしょう?開発教育の古典的テーマでありながら、もっとも新しい問題の一つでもある「バナナ」をめぐる現代的課題を学び、市民にできることを考えます。
また、この分科会を機に、新しい「バナナ教材」を作りたい!とも考えています。教材づくりに関心を持つ方のご参加もお待ちしています。
キーワード:フィリピン、バナナ、農薬汚染、土地契約問題、労働搾取、責任ある調達・消費行動、教材づくり
ゲスト
田中滋さん
アジア太平洋資料センター(PARC) 事務局長・理事 。DEAR評議員。「モノから見えるグローバリゼーション」を標語にスマホ・電気自動車などの原料鉱物や部品、バナナ、パームオイル、洋服など身近なモノの生産現場を訪問し、そこで働く人びと、暮らす人びとの実状を調査。その成果を教材DVD『スマホの真実』(PARC/2016)や各種報告書で発表。DEARオリジナル教材『スマホから考える世界。・わたし・SDGs』の制作メンバー。
廣瀬康代さん
APLA理事、地球の木理事、生協組合員。食べること、料理を作ることが大好きです。
野川未央さん
NPO法人APLA事務局長代行 大学での恩師との出逢いがきっかけで、自分たちの暮らしと世界との関わりについて深く考えるようになる。APLAでは、東ティモールのコーヒー産地に通う他、パプアで生産されたカカオを使った「ホンモノの手作りチョコレートワークショップ」で全国100か所以上を周っている。編著『イチからつくるチョコレート』(農文協、2018)など。
進行役
八木 亜紀子(DEAR事業主任)
2.中国帰国者と多文化共生
中国帰国者と多文化共生-それぞれの想い-
日本社会における多文化共生が語られるとき、日本の植民地支配によってもたらされた中国帰国者の存在が言及されることはそれほど多くはありません。
現在、永住帰国を果たした中国残留邦人とその家族は、私費帰国や日本生まれの子孫なども含めて、8万人から15万いると推測されています。1世、2世、3世への聞き取り調査を続けてきた自ら3世である山崎氏の語りを聴き、どのような経験と困難を重ねてきたのか理解し考えます。後半は、中国帰国者と彼ら/彼女らを取り巻く人々の体験の劇化を試みます。そうした人々の役を演じてみることで、心と体で理解を深めていきます。中国帰国者の存在と歴史を風化させないためにもこの分科会を企画しました。
ゲスト
山崎 哲さん
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍。東京生まれ。専門は国際社会学、中国帰国者研究。中国残留邦人3世。厚生労働省<戦中・戦後の労苦を語り継ぐ「戦後世代の語り部」育成事業>第1期研修生。2018年9月NHK ETV特集『わたしは誰 我是誰~中国残留邦人3世の問いかけ~』出演。
飛田勘文さん
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助教。言語的・社会的・文化的差異がある中での芸術によるコミュニティの形成をテーマとする実践と研究を行う。また、英語圏の児童青少年演劇の戯曲の翻訳、障がい児対象の参加型演劇の演出、演劇を導入した日本語・英語教育や異文化間教育などの教材開発に協力。主著:『多文化共生 人が変わる、社会を変える』(共著)ほか。桜美林大学・清泉女子大学・東京女子大学非常勤講師。
進行役
松尾 慎 (東京女子大学 現代教養学部教授)
?村洋子 (早稲田大学大学院 修士課程)
3.SDGsの基本理念を考える
SDGsの基本理念を考える-「100人村ワークショップ」を事例に
雑誌や新聞、ときには街中で、SDGsのロゴマークや17のゴールを目にすることが増えてきました。SDGs関連の書籍やセミナーも増えています。
ここで改めてSDGsの基本理念である「公正」「共生」「参加」について考え、どのように学べば良いのか話し合ってみませんか?
2003年に初版発行から16年、全国各地で実践され続けている『ワークショップ版:世界がもし100人の村だったら』を事例に、従来の活用例を批判的に検討し、SDGsの基本理念を理解できるようになるための発展方法について考えていきたいと思います。 100人村のワークショップが未体験の方は、1日目のワークショップで参加されることをお勧めします。
進行役
田中治彦(上智大学グローバルコンサーン研究所、DEAR理事)
近藤牧子(DEAR 理事)
松倉紗野香(DEAR 理事)
4.南米発祥ビオダンサ
南米発祥 “ビオダンサ” ~自分と繋がり、他者と繋がり、世界と繋がる
ビオダンサは、「いのちのダンス」を意味するスペイン語の造語です。創始者のロランド・トーロ・アラネダは、感じること、考えること、行動することがひとつながりになったとき、ひとりひとりの生命力や潜在力が豊かに花開くとの実感から、このダンス・ワークを編み出しました。 分科会では、ビオダンサのねらいや、幼稚園や大学での身体教育の実践を紹介すると共に、世界の音楽を聞きながら身体を動かし、多元的(一人、二人、三人、それ以上、全員)なコミュニケーションを体験していきます。普段の固定化された体の動きから解き放たれ、本来持っている感性を自然に表現し、さらに非言語の活動を通して年齢・性別・職業などの立場を超え、ご自身と・他者とつながる良い機会になればと思います。持続可能な社会を形成するうえで重要である「つながり」を体感できるワークです。 ダンス経験は必要ありません。
<当日参加される皆さまへ>
・服装:動きやすい服装(着替えは事前にお願いいたします)
・持ち物:汗拭き用タオル、飲み物 (ビオダンサは裸足で行いますので、靴は必要ありません)
・進行:午前10:00〜11:45、午後12:45〜15:30 を予定しておりますが、状況により時間変更の場合がございます。
※参考URL:ビオダンサファシリテータ協会 https://www.biodanza.jp/
ゲスト
内田佳子さん
ビオダンサスクール東京-神奈川 ディレクター 。国際基督教大学教養学部卒。踊り好きの子ども時代を経て、ブラジル音楽に惹かれたことを発端に、ブラジルの社会問題やNGO活動に感心を持ち、サンパウロに留学、ビオダンサに出会う。ビオダンサを初めて日本に紹介するとともに、自らもファシリテーター資格を取得し、定期クラスほか、各種団体、教育機関、助産院等を対象としたワークショップを行ってきた。心と身体のつながりに広く関心を持ち、10年に亘りソマティック心理学の勉強会を主催。日本ソマティック心理学協会会員。同ソマティック・プラティショナー・ネットワーク世話人。
小貫早苗さん
ビオダンサスクール東京-神奈川 ディレクター。北里大学薬学部卒。2001年に東京でビオダンサに出会ったのちイギリスに留学し、ビオダンサのファシリテータートレーニングを受ける。イギリス滞在中はヨーロッパを中心にさまざまな国でのトレーニングに参加。2006年に帰国したのちは定期クラス、ひきこもりの施設、イベントなどでビオダンサワークショップを継続して行ってきた。2013年より内田佳子とともにビオダンサファシリテーター養成講座を開催。現在は子育てを中心にしながら活動を継続中。
進行役
岡秀樹(志のぶ幼稚園園長)
星久美子(元DEAR職員)
5.SDGsと授業づくり・地域づくり
※残席わずか(7月11日)
ゴミは何処へ?ゲストのお話を手がかりに授業づくり・地域づくりを構想しよう!
今回はゲストに戸川孝則さんをお迎えしました。戸川さんは横浜市でリサイクル事業を行い、教育現場、中小企業、自治体と広くネットワークを広げている、この分野では第一人者の方です。
またSDGsの授業も紹介します。小学校の柿沼さんの授業は、授業づくりの構造図「学びの地図」を使用した「参加者体験型」です。SDGs 、授業、学校、地域について皆さんで語り合い、明日からのヒントをもらえる分科会にしましょう。
ゲスト
戸川孝則さん
横浜市資源リサイクル事業協同組合 企画室室長。 リサイクル業者118社の組織で、循環型社会に向けた事業デザインを担当。2013年には横浜市の古紙・古布の資源回収100%民間事業化を達成。2000年から、毎年2万人の小学生が参加する環境絵日記を実施し、SDGs未来都市・横浜市と協同で市民啓発活動を行う。
進行役
DEAR授業づくりサークル・メンバー
秦さやか(小学校教員)、島田晶子(小学校教員)、濱田会美(小学校教員)、柿沼秀典(小学校教員)、小林祐一(大学教員)、鈴木隆弘(大学教員)、本山明(大学教員)
15:45~16:30
全体会・閉会式
2日間の学びや気付きを参加者同士で共有します。
ネットワークづくりにもお役立てください。
休憩・教材販売
各プログラムの間には休憩があり、参加者の皆さまで交流を深めていただけます。
また、教材販売コーナーでは、教材・書籍を展示販売します。
開発教育に関するご相談・ご入会・会員継続手続きができるQ&Aコーナーも設けますので、ご利用ください。