DEAR 開発教育協会

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DEARとサポーターの皆さまによる開発問題への取り組みをご紹介します。

DEARについて

実践編-開発教育をやってみよう! 実践編-開発教育をやってみよう!

Q11 幼稚園や小学校では、どのように行うことができるの?

幼稚園・小学校段階は、社会性の基礎を築く時期にあたり、同時に子どもの感受性が非常に豊かな時期でもあります。
例えば、地球上の人間、動物、植物はみんな仲間、誰とでも仲良く共に生きていこうという意識は、この時期に育てることができるのです。 この段階の開発教育では、開発をめぐる問題を理解し、解決に取り組んでいくための基礎を育てるために次の4点が重要になります。

  1. 自分を大切にすると同時に相手の立場に立って考えることのできる気持ち、態度
  2. お互いに助け合い協力することのできる気持ち、態度
  3. 自分の意見を表現でき、相手の意見にも耳を傾けるコミュニケーション能力
  4. 身近なところから自文化、他文化を理解することができる態度
そしてこれらは、開発教育に限らず、地球的諸課題に焦点を当て、その問題解決をめざすすべての教育の基礎でもあります。



Q12 中学校では、例えばどのように行うことができるの?

中学生の時期は、自分中心の世界観から現実社会に目が開かれていく時期にあたります。しかし実際には、世の中のできごとに関心はあっても、自分と関連づけて考え行動するまではなかなかできない時期でもあります。さらに日本では、高校受験が追い打ちをかけてきます。

知識に片寄って打算的になりがちなこの時期に、自分と同じように家族があって、その地域にあった営みをしている人たちの存在を知り、いろいろな立場、状況を理解すること、そして意見をぶつけ合っていろいろな考え方があることを実感することは、客観的に自分を見つめ直し、地球規模で物事を考えていく第一歩になるでしょう。

中学校における開発教育の最後のステップは、これまでに学んだこと、体験したことを自分たちの行動に生かすことです。 開発教育を学んだ目で回りを見回すと見えてくるものがたくさんあるはずです。隣に座っているクラスメートをちょっとみんなと違うからといって仲間外れにしていませんか? 遊びに行く途中で買ったジュースの空き缶を道端にヒョイと置いていったことはありませんか?  こんなことが? と思うかもしれませんが、自分のためだけの価値観から、地球規模の価値観に切り替える努力が大切なのです。



Q13 高校ではどのように行われているの? 高校教育の後は?

高等学校の開発教育では、開発をめぐるさまざまな問題をより構造的に理解し、開発のあり方について考察を深めるとともに、環境問題など地球的諸課題の関連についても総合的に理解できることを重視します。

高校時代の特徴は、自己を探求して、人生の進路を自覚的に決定することを大きな課題としていることです。この時期に、「南」の国々を視野に入れた世界観を確立し、地球社会の課題を深く理解して、私たち自身のあり方をも問い直しながら課題解決のために自分に何ができるかを考えることは、個人の生き方の模索にとっても必要不可欠なことでしょう。 他者に関心を持ち、世界との関係を引き受け、現実に対して絶望ではなく、希望を持って対峙できる自己を確立できることがことのほか重要です。

高等学校での開発教育は、各教科で独自のテーマ学習が展開されています。具体的には、例えば公民科の「現代社会」で、学習指導要領を開発教育の視点で読み込み、各単元ごとにテーマを設定して再構成したり、そのテーマにふさわしい手法を適用して新しい内容と方法で実践するなどが基本的な取り組みになります。



Q14 家庭や職場でも行われているの?

開発教育は家庭でも行われています。
家庭は、家族の一人ひとりの“心”を耕す場所、子育てをしながらも、その心に「国際協力」という芽を育てることができます。つまり、家庭は一人ひとりの感性を育て、行動するための基礎づくりの場所です。 家庭での実践事例として以下のような取り組みがあります。

  1. 食卓の貯金箱
  2. スタディツアーへの参加
  3. 外国人のホームステイ受入

また、職場でも開発教育は実践されています。これらは、必ずしも開発教育から促されての実践というわけではないかもしれませんが、地球における諸課題が相互に関連し合っていること、世界と自分たちの生活との関わりへの気づきがあります。このような実践を広めていくためにも、職場でも開発教育は必要なのです。



Q15 NGOにはどんなことができるの?

NGOは大きくわけて6つの形態の教育活動を行っています。

  1. スタディツアー
  2. 学習会・報告会
  3. ビデオ・スライドや副読本など教材の作成
  4. 着つけ教室・料理教室
  5. オールタナティブ・トレード(フェアトレード)
  6. キャンペーン

忘れてはならないのは、NGOの活動そのものが教育活動であることです。NGOは、なにかの課題を解決することを目的に市民が運営している組織ですので、開発教育の学習目標の一つである問題解決を行う志向性をもともと持っているのです。

NGOや市民運動、ボランティア活動が与える「インシデンタルな学習(偶発的な学習)」こそが、NGO活動のプロセスを通じて参加者が主体的に学ぶことができる最も重要な開発教育であると言えます。



Q16 地域ではどんなことができるの?

開発教育は、南北格差、環境破壊、人権侵害、戦争といった地球規模の問題の解決に取り組むことを大きな目標として掲げていますが、ちょっと注意してまわりを見回してみれば、私たちの身近なところにも、そういった問題に関わる糸口を見つけることができるはずです。

  1. NGO
  2. 青年海外協力隊員
  3. 自治体の国際交流協会
  4. その他
このほかにも、YMCA/YWCA、ガール/ボーイ・スカウト、生協、在住外国人グループ、図書館・公民館、国際協力事業団(JICA)の地方支部、途上国の産品を扱う店、エスニック・レストランなど、いろいろ考えられます。

学校、公民館などはいうまでもなく、図書館、公園、教会、レストランなど、人が集まることのできる場所ならどこでも、地域の開発教育実践の場になります。 「情報」があり、人が集う「場」があって、思いを共有する「仲間」がいる。そして、共に活動することで地域に一つの動きが生まれ、地域が変わっていく手ごたえを感じることができるとしたら、こんなに楽しいことはないでしょう。


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※本書は1998年発行の「開発教育Q&A集」を改訂したものです。
※当ページの解説は、1998年発行の冊子から引用しています。詳しく学びたい方、最新の情報を知りたい方は、ぜひ改訂版をお求めください。

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