2/5(土)社会教育・成人教育の課題と展望〜おとな・ユースの学びを取り残さない
あらためて、おとな・ユースの学びについて考えませんか?
人の一生のほとんどは「成人期」であるのにもかかわらず、今の社会では、おとなの学び(成人教育)の機会が重視されているとはいえません。また、SDG4達成のためには、成人教育の推進は不可欠です。
社会での意思決定に対して、明らかに力を持つおとなたちが学び続けなければ、よりよい社会をつくることはできません。改めて、おとな・ユースの学びについて、一緒に考えませんか?
社会教育・成人教育の課題と展望〜おとな・ユースの学びを取り残さない(第7回ユネスコ国際成人教育会議にむけたナショナルミーティング)
日時
2022年2月5日(土)13:00-17:10
※全体会・分科会の時間が、チラシ記載内容から変更がありました(終了時刻が17:10となります)
対象
- 社会教育実践者・研究者、NGO/NPO関係者、テーマに関心のある方
- 定員:300名程度(先着順・要事前申し込み)
会場
オンラインにて開催(zoom)
※参加をご希望される方に、後日URLをご案内します。
参加費
無料
プログラム
全体会では、国内の有識者に社会教育・成人教育の現状課題と展望を提起していただきます。
分科会では、「2015年勧告」における三つの重点領域である
「アクティブ・シティズンシップスキル」「識字・基礎スキル」「継続教育・職業スキル」に分かれて議論します。
1. 開会式・全体会 13:00-14:50
「社会教育・成人教育の課題と展望〜おとな・若者の学びを取り残さない」
ユネスコ国際成人教育会議の概要や、国内の社会教育・成人教育の現状・課題と展望を有識者から提起していただきます。
<開会式>
? 司会:中村絵乃(認定NPO法人開発教育協会)
? 挨拶:湯本浩之(認定NPO法人開発教育協会)
? 挨拶: 青柳茂(ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務所 所長)
<全体会>
?司会:片岡麻里(ガールスカウト日本連盟)
?パネリスト:
・根本幸枝(文部科学省 総合教育政策局 社会教育振興総括官)
・上野景三(日本社会教育学会会長/西九州大学)
・岡田敏之(基礎教育保障学会会長/同志社大学)
・近藤牧子(DEAR副代表理事)
2. 分科会 15:00-16:45(選択制)
▼第1分科会: アクティブ・シティズンシップを育む教育とは
地域の社会教育やNGOによる市民性や市民参加を培う教育活動について考えます。
<アクティブ・シティズンシップスキル>
?司会:近藤牧子
?発表者:
・的野信一(板橋区教育委員会)
・宮城潤(那覇市若狭公民館 館長)
・内田聖子(アジア太平洋資料センター共同代表/ NPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)理事 )
▼第2分科会:識字教育・基礎教育の実践から
国内外での識字教育や基礎教育について、夜間中学などの実践から教育保障について考えます。
<識字・基礎スキル>
?司会:大安喜一(ユネスコ・アジア文化センター)
?発表者:
・工藤慶一(北海道に夜間中学をつくる会共同代表)
・菅原智恵美(日之出よみかき教室(木)、識字・日本語センター)
・小荒井理恵(教育協力NGOネットワーク)
▼第3分科会:エンパワメントのための職業教育
資格や職業技術獲得のための教育や研修に留まらない、ライフスキルとしての職業教育、女性のエンパワメントなどについて考えます。
<継続教育・専門性発展(職業スキル)>
?司会:中村絵乃(DEAR)
?発表者:
・神山弘(文部科学省 総合教育政策局 生涯学習推進課長)
・三宅隆史(シャンティ国際ボランティア会)
・正井禮子(認定NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ)
3. 全体会 16:50-17:10
各コーディネーターからの報告とまとめ
進行:近藤牧子
申込方法
※お申し込みは、1月25日(火)で締切ました。
背景
2022年6月にモロッコで第7回ユネスコ国際成人教育会議が開催予定です。これは、12年に一度開催される、成人教育に関する貴重な国際会議となります。これまでの会議の成果文書では、全ての人に対して個人をエンパワーする学習保障と、持続可能な社会構築を推進するための理念や具体策が記されてきました。
また、2015年の国連総会で採択されたSDGsの教育目標である、SDGsの目標4(質の高い教育を全ての人に)達成において、成人教育の推進は不可欠です。しかし、世界でも日本でも教育施策における成人教育への比重は決して高いとは言えません。
本イベントでは、第7回会議に向けて、日本の成人教育への関心喚起を目的とし、第7回会議の趣旨や、その鍵となる2015年にユネスコ総会採択された、「成人学習・教育に関する勧告(通称:2015年勧告)」の理解共有を図ります。
詳細はnote記事もご参照ください
Q&Aコーナー
Q1:ユネスコ国際成人教育会議(CONFINTEA)って? |
ユネスコ(UNESCO:国際連合教育科学文化機関)の主導で、12年に一度開催されてきている、成人教育を推進するための会議で、CONFINTEAの略語で知られます。これまで参加してきているのは、各国政府代表と成人教育に関わる市民社会組織です。この会議で採択されてきた成果文書は、教育や成人教育にとって重要な理念や、その理念を実現する具体的行動の枠組みを提示してきています。 これまでの会議では、「学習権宣言」(1985年 第4回パリ会議)、「ハンブルグ宣言」(1997年 第5回ハンブルグ会議)、「ベレン行動枠組み」(2009年、第6回ベレン会議)といった、成果文書が出され、全ての人に対して個人をエンパワーする学習保障と、持続可能な社会構築を推進するための理念や具体策が記されています。 |
Q2:「成人学習・教育に関する勧告(通称:2015年勧告)」 とは? |
1974年にユネスコ総会で採択された「成人教育の発展に関する勧告(通称:ナイロビ勧告)」の改訂版として2015年に採択されたのが、「成人学習・教育に関する勧告(通称:2015年勧告)」 です。そこでは、今日の課題に対応していくための中心的学習領域として、①識字と基礎教育②継続教育と専門開発(職業スキル)③アクティブ・シティズンシップ・スキルが提示されました。「成人教育はアクティブ・シティズンシップの結果であり、社会における完全な参加の条件でもある」とされ、第7回会議ではアクティブシティズンシップの観点に焦点が当てられる予定です。 |
Q3: 今回のナショナルミーティングの位置づけは? |
2022年にモロッコで開催される第7回国際成人教育会議の前段階として、各地域で準備会合が開催されました。今回のナショナルミーティングは、DEARが主体的に市民団体に声をかけ、成人教育への関心喚起を目的に実施するものです。 <第7回国際成人教育会議までのロードマップ-> 2021年1月 東アジア地域準備会合 (日本文科省参加) 2021年2月 中央アジア地域準備会合 2021年3月 アラブ地域準備会合、南アジア地域準備会合 2021年4月 東南アジア地域準備会合 2021年9月 アジア太平洋地域地域準備会合 ↓ 2022年2月 「社会教育・成人教育の課題と展望〜おとな・若者の学びを取り残さない」 (第7回ユネスコ国際成人教育会議 ナショナルミーティング) ※今回※ ↓ 2022年6月 第7回国際成人教育会議 (CONFINTEAⅦ) |
主催
認定NPO法人開発教育協会(DEAR)
協力
基礎教育保障学会、日本社会教育学会 、教育協力NGOネットワーク(JNNE)
後援
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
助成
独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金
本件に関するお問い合わせ
開発教育協会(DEAR)
事務局担当:伊藤 E-mail: yito@dear.or.jp
※在宅勤務を行っています。