d-lab2020 2日目のプログラム
- プログラムCは事前予約制です。
- ワークショップの定員は各回30名程度です。
10時~ ワークショップ
3コマ並行で開催します。事前申込時に選択してください。
C-1 「ひめゆり」から戦争体験を学び、伝えるために“私たち”ができること
※満員御礼!締め切りました(2月2日)
進行役:古賀 徳子(ひめゆり平和祈念資料館学芸員)、佐々木 綾菜(ONC)
ひめゆり平和祈念資料館では、ひめゆり学徒隊の生存者が体験を語れなくなったときのために、証言映像を使った講話や、DEARの教材を活用したワークショップ、映像制作のワークショップなどを行ってきました。戦争を体験していない世代が、体験を伝えていくにはどんな方法が有効でしょうか。いっしょに考えてみませんか?
C-2 プラスチックごみ問題を考える
進行役:伊藤 容子(DEAR事業担当)
便利で豊かなわたしたちの暮らしを支えてきたプラスチック。しかし、海洋や自然環境への流出や汚染が問題となっています。
新教材「プラスチックごみ」を使い、「プラスチックごみ」をめぐる問題を理解し、個人の心がけや取り組みに収れんさせず、仕組みに働きかけ、持続可能な未来につながるアクションについて考えます。
※使用する教材:『プラスチックごみ―開発教育アクティビティ集4』
C-3 スマホから考える世界・わたし・SDGs
進行役:佐藤 友紀(DEAR副代表理事)
いまや生活必需品と感じる人も多いスマホ。そんなスマホを取り巻く問題について触れ、グローバル経済の仕組み・社会問題・自分とのつながりを理解し、消費者として、市民としてできることについて考えます。
※使用する教材:『スマホから考える世界・わたし・SDGs』
13時~ 自主ラウンドテーブル
※実践・研究報告と並行開催です。当日ご希望のプログラムにご参加ください。
13:00~14:10 1ラウンド目(2コマ並行開催)
ラウンドテーブル5:オンラインツアー「街なかマングローブ、生きもの、人の暮らし」
発表者:金城 明子(NPO法人おきなわ環境クラブ)
熱帯から亜熱帯の海水に浸る土地に成立するマングローブ。世界の北限は鹿児島県種子島にあり、豊かなマングローブ林は本州にはない沖縄らしい風景とも言えます。沖縄本島北部や離島がイメージされることも多いけれど、那覇都心部にはモノレールから見える場所にラムサール登録湿地である漫湖があり、そこで豊かなマングローブと水辺のいきものたちに出会うことができます。世界でわずか4,500羽ほどとされる絶滅危惧種のクロツラヘラサギの到来や、さまざまな種のカニや魚、貝が共存する暮らしを、動画で観察してみませんか?そして、いきものたちの観察をとおして見えてくる私たちの生活とは一体どんなものでしょう?沖縄の自然を感じながら、漫湖のいきものと人々の暮らしを見つめ、自然と人間の共存について一緒に考えてみましょう 。
ラウンドテーブル6: ワークショップ「今日はフェアトレードの日!?」
発表者:小池 絢子(NPO法人WE21ジャパン)
WE21ジャパンの新開発教材「今日はフェアトレードの日!?~本当にフェアな関係とは?~」のワークショップを実施します。当教材は2020年度消費者教育教材表彰で優秀賞にも選ばれる事ができました。テレビのCMなどでも耳にするようになり、認知度が高まってきた「フェアトレード」。でもその意味まではなかなか伝わっていないのが現状です。このワークショップでは、身近なフェアトレード品であるチョコレートの一般品との食べ比べに始まり、「フェアトレードとは何か?」について生産地の写真を使って考えます。最後に「わたしたちにできること」を考える紙芝居を使ったアクティビティを行います。終了後には「わたしたちにできること」や教材に参加しての感想など、自由に意見交換を行います。ぜひ一緒にフェアトレードについて考え、「買わされる消費者」から「選択する消費者」への一歩を踏み出してみませんか?
14:30~15:40 2ラウンド目(2コマ並行開催)
ラウンドテーブル7: 金武魂を受け継ぐ若者たち「ちばりよー!うちなーにーせーたー」
発表者:仲村 明(金武町若者ネットワーク委員会)
海外に飛び出してみたことで、見えてくる足元があります。海外雄飛の里と言われる沖縄本島北部のまち、金武町。2018年、金武町から海外に行った大学生たちが、戻ってきて地元を盛り上げたいと動き出しました。昔ながらの田んぼや湧き水が残る、自然豊かな小さなまちですが、地域のいろんな人々と繋がりたい、繋がることで生まれる何かがあると信じて活動してきました。毎年一度、自分たちで出し合ったアイディアを形にしています。初年度は地元出身の演劇俳優、青年会、留学経験者などをゲストに招いた進路講演会、次年度はビーチクリーン活動を行いました。これには地域の若者が所属、国籍問わず参加してくれました。
これまでの活動紹介と報告に加え、課題もまだまだありますので、私たちの活動の様子を通して、こうした全国にたくさんある若者の活動について考え、情報交換できるような場を提供します。
ラウンドテーブル8: 写真と映像からよみとくルワンダー視点を広げる問いづくり
発表者:山本 康夫(ふくいグローバルねっとわーく)
ルワンダからオンラインでつなぎ、「ルワンダ」をテーマに写真や映像をじっくりみながら視点を広げる・理解を深める問いを一緒に考えます。写真や動画から得られる情報だけでなく、それぞれの視点や違和感を大切にしながら、お互いの意見や問いへの思いを聴きあう中で、見方の多様さや解釈の違いを共有しつつ学びを深める時間にしたいと思います。また、オンラインで現地とつなぐことによって生まれる学び・課題や工夫なども話し合える機会になればと思います。
16:00~17:10 3ラウンド目(2コマ並行開催)
ラウンドテーブル9: 私が選んだソーシャル・アクション―アクションするから社会が変わる―
発表者:林 良昭(青年海外協力隊ケニアOB)
自分なりのソーシャル・アクションを創り出してみよう。
教育活動としては、「知ること、考えること」が重視されるが、その目的は、学びの先にある社会参加、公正で共に生きる社会づくりへの参加である。
ソーシャル・アクション事例集(Social Action Handbook開発教育協会DEAR発行)の中から、参加者それぞれがはじめてチャレンジするソーシャル・アクションを選び、どのようにアクションするか発表し合い、意見交換します。
※参加される方は事前に、①白紙の紙2~4枚(A4でもB5でも可)、②マジックペン(中太以上)をご用意ください。
ラウンドテーブル10: SDGs教育目標についての日本政府への提言書を作ろう
発表者:三輪 敦子(SDGs市民社会ネットワーク共同代表)、三宅 隆史(教育協力NGOネットワーク/JNNE事務局長)、中村 絵乃(DEAR事務局長)
日本政府は毎年「SDGsアクションプラン」というSDGs達成のための国内行動計画を策定しています。この自主ラウンドテーブルでは、SDG4(教育目標)の10のターゲットに沿って日本国内の教育課題を明確にし、政府に提案する施策を検討します。議論の成果はDEARとJNNEが「SDGs市民社会ネットワーク」の教育ユニットの世話人として作成する「SDGsアクションプランのSDG4(教育目標)についての提言書」に活かしていく予定です。みなさんが考える、教育の課題を出し合い、政府に届く提案を考えましょう。
13時~ 実践事例・研究報告
※自主ラウンドテーブルと並行開催です。当日ご希望のプログラムにご参加ください。
13:00~13:30 1ラウンド目
実践研究報告5:普遍的なグローバルなものの見方の育成についての考察
発表者:大塚 圭(中央大学杉並高等学校)
2015年に国連で「持続可能な開発目標」が採択され、そのターゲット4.7には、「全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする」と明記されている。ターゲット4.7におけるこのような普遍的価値概念の育成を推進する枠組みがグローバル教育である。その目的を端的に言えば、環境、開発、人権、平和、多文化、持続可能性などの問題についてグローバルなものの見方を身につけることである。しかし、グローバルなものの見方を育成するための前提となる各国のものの見方は、どのようにグローバル教育の実践に影響するのだろうか。本研究では、こうした課題意識に基づいて行った日本とキルギスにおける高校生のものの見方についてのアンケート調査を分析することで、グローバルなものの見方を育成するために重点を置くべき側面や方法について明らかにし、グローバル教育の国や地域による独自性の意義を提示する。
13:45~14:15 2ラウンド目
実践研究報告6:言語教育とESDの融合:オンライン日本語教育の事例
発表者:田村 美香、田中 迅(九州大学)
SDGsの17 の目標に関連して取り上げる社会や環境の問題について考え、対話しながら、日本語を学ぶ「プログレッシブ日本語I&II」の事例紹介をします。この授業では、外国語教育で最近注目を浴びているヨーロッパの複合言語主義を基盤とするCLIL(内容言語統合型学習)の枠組みで、学部生から博士学生までの多国籍の留学生が、春学期は 8 つの目標、秋学期は 9 つの目標を題材に社会や環境の問題と日本語を同時に学んでいます。1つのモジュール2 日間で構成され、DAY1では現在の問題について考え議論し、DAY2ではグッドプラクティスを学生によるプレゼンと様々な分野のゲストスピーカーの話を通して、受講者が新たな気づきを得て、よりよい未来のために行動を起こすことを期待しています。本発表では、受講者によるアンケートの感想を紹介しながら、講師とファシリテーター (大学生 TA)の協働による外国語教育と ESD の融合教育の実際と有効性についてお伝えできればと思います。
14:30~15:00 3ラウンド目
実践研究報告7:国際協力NGOの社会的実践への市民の参加機会
発表者:三宅 隆史(シャンティ国際ボランティア会)
国際協力NGO(以下NGO)の日本国内における役割の一つは、NGO活動への参加の機会を市民に提供することである。しかしそれは、募金や物品提供等の「協力」や報告会への参加等の「学習」に限られている場合が多い。一方、国内課題に取り組むNPOの多くは、協力と学習に加えて、社会的「実践」への市民参加を促している。これはNPOの活動現場は国内なので、実践への市民参加の機会を作りやすいからである。しかしNGOの場合、途上国でのワークキャンプ等の実戦に参加できる市民の数は限られる。活動現場が途上国にあるNGOは日本国内で日常的に市民が実践に参加できる機会を創意工夫して構築しなければならない。そこで本研究は、①NGOは社会的実践へのどのような市民参加の機会を提供しているのか。②NGO活動への参加者にはどのような学びが生起しているのか、の2点を二次データの分析とインタビュー調査によって検討する。
15:15~15:45 4ラウンド目
実践研究報告8:コロナ渦におけるオンライン活動実践
発表者:鈴木 洋一(Wake Up Japan)
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響は多くの人々の生活に及びました。物理的に集まることが制限される中でも、オンライン環境を生かして様々な活動が行われました。社会教育団体Wake Up Japanでは、2020年3月以降、毎月様々なオンラインイベントを開催しました。その中で、オンラインで開催することの可能性やこれまでのリアルなイベントの際に見落とされがちだったファシリテーションの技術などを発見しました。今回の実践・研究報告では、Wake Up Japanでの活動の中での活動やその中での学びを教育実践者の皆様と一緒に分かち合っていきたいと考えています。
1・3・4日目
参加申込
事前のお申込みをお願いします。
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※ 各プログラムは定員に達し次第締め切ります。
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