DEAR 開発教育協会

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2012年12月8日(土)
開発教育協会30周年記念フォーラム報告
わたしが、世界を変えるチカラになる。~池澤夏樹さんと共に~

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12月8日(土)に、上智大学にて、DEAR設立30周年記念フォーラムとパーティーを開催しました。
約200名の参加があり、参加者同士が、開発教育の今までを振り返るとともに、これからの方向性や課題を語り合う貴重な時間となりました。多くの方のご協力、ご参加で、笑顔があふれる楽しい一日になりました。
ご協力いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、ご寄付を下さった皆様、ありがとうございました。

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DEAR30周年記念フォーラム

プログラム

オープニング・ミュージカル

DEAR30周年記念フォーラム

フォーラムは、この日のために集まり、練習を重ねたミュージカルメンバーによる歌と踊りで始まりました。1曲目は、沢知恵さんの「The Line」。歌詞とともに、様々なメッセージを参加者に届けました。続くDEAR30周年オリジナル・ソングは、明るく力強い内容で、参加者のみなさんの手拍子もあり、すてきな幕開けとなりました。

[The Line] 作詞・作曲 沢知恵
Where's the line between love and hate
Where's the line between north and south
Where's the line between man and woman
Where's the line between you and me
There's a line, invisible line
Everywhere in this world, everyday of our lives
And it's you, to go over the line
DEAR30周年記念フォーラム It's easy if you try, 'cause the line is you
Where's the line between here and there
Where's the line between adult and child
Where's the line between black and white
Where's the line between yes and no
There's a line, invisible line
Everywhere in this world, everyday of our lives
And it's you, to go over the line
It's easy if you try, 'cause the line is you
And the line is me, the line is you

DEAR30周年オリジナル・ソング (原曲:涙をこえて/作詞:かぜ耕士/作曲:中村八大)
こころの なかで あしたが あかるく ひかる
世界の あらたな であい 見つけていこう
DEAR30周年記念フォーラム この世で たった いちど めぐり 会える
あした それを しんじて
DEARの 30年
みんなの 学びと ともに ある
せかいを つなげて ゆこう
かがやく あした みつめて
あしたに つづく あしたも 明るく しよう
世界の こんなん かだい みつめて みよう
何かが きっと かわる きぼうの みらい
ともに つくり あげよう
DEARの 30年
みんなの 学びと ともに ある
せかいを つなげて ゆこう
かがやく あした みつめて

ミュージカルに参加して(大野のどかさん)
開発教育のメッセージを歌と踊りで伝えることを体感したくて、どちらも不得手でしたが参加しました。共に歌詞や動きを考え作り上げていく過程はまさに参加型で、不安も次第に楽しさに変わりました。歌詞やせりふを大きな声で繰り返すうちに、内容が身体に沁み渡り、聞いている人へ届けたい想いがどんどん高まっていったのはミュージカルならではの感覚でした。参加できてよかったです。

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リレートーク「これまでの30年・これからの30年」

まずは、DEARの設立当初から最近までの主な出来事をスライドで振り返りました。そして4人のゲストに、開発教育に関わったきっかけや、印象的な出来事をお話しいただき、今後取り組みたいことやDEARへの期待などについても共有していただきました。開発教育が、出会いを通して各地で広がり、地域の特長を活かしてすすめられる多様な活動に希望を感じました。ゲストの皆様、ご協力ありがとうございました。

DEAR30周年記念フォーラム 田中 治彦さん(上智大学教授 開発教育歴30年)
日本国際交流センターに勤めていた時代、開発教育協議会の設立準備会から参加して、あっという間に30年過ぎた。開発教育は貧困や開発と同時に文化の多様性や人間の尊厳なども扱う。1989年、日本のODA額が世界一位になったとき、教育においても国際化に目が向くようになった。開発教育に長く携わっているが、問題が解決しないからやめられない。全国で行なわれた地域セミナーの開催で開発教育の広まりを実感し、30年前のイメージはある程度達成できたと感じる。今後10、20年先も世界の問題に真正面から向き合う開発教育がますます広がることを期待している。

DEAR30周年記念フォーラム 宮 順子さん(岩手県国際交流協会 開発教育歴20年)
青年海外協力隊で日本語教師として活動後、岩手国際交流協会に勤め、4人の教員といわて国際理解教育研究会を立ち上げた。震災をきっかけに、全国から支援をもらったことや岩手の農村部に多くの外国の方が住んでいることを知ったことで、教育の題材になるものが地域に多くあると実感した。20年間開発教育を続けてきたのはただ面白かったからで、全研などを通して知るさまざまな活動を岩手でも実践したい。自分とは違う新しい発想を持つ若いスタッフに引き継ぎながら、これからも一緒に勉強していきたい。

DEAR30周年記念フォーラム 我如古 香奈子さん(沖縄県立高校教員 開発教育歴10年)
JICA主催の研修でラオスを訪問し、現地で感じたことを生徒にどのように伝えるか悩んでいた時、沖縄で開催された地域セミナーで「貿易ゲーム」を体験した。参加型学習の感動は今でも忘れられない。その後沖縄NGOセンターにも出入りするようになった。開発教育の講座やイベントを通して、沖縄に開発教育の題材が多くあることと、沖縄で開発教育をする意義が確認できた。琉球史が大好きなので、沖縄の歴史が深められるような参加型の教材を作り、今後継続できる素地を作っていきたい。沖縄で開発教育を実践する若者が増えると良い。

DEAR30周年記念フォーラム 伊藤 令華さん(大学生 開発教育歴1.5年)
震災を目の当たりにし、社会に対して何か行動しなければという思いが生まれたことがDEARに関わるきっかけとなった。震災でさまざまな社会問題が浮き彫りになったが、教育におけるひずみも現れた。世界や地域の問題を自分のこととして考える開発教育が、社会を変えていく力を生み出す。今後避けて通れないエネルギー問題を考える上でも大きな役割をもつと感じた。DEARのセミナーでは誰もが参加できるよう一人一人の意見や多様性を尊重している。この開発教育の理念が教育分野に限らず社会全体に広まるようになると良い。

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池澤夏樹さん記念講演「本当に持続は可能なのか?~文明の根源的な条件を考える」

DEAR30周年記念フォーラム

池澤夏樹さん(作家)をお招きしての記念講演の報告は「DEARニュース」160号特集に掲載していますので、お読みください。池澤さんは、講演後のグループ討議にも参加し、会場からの質問のひとつひとつに丁寧に対応してくださいました。


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30周年記念パーティ

パーティーは、各地域の会員からのビデオメッセージ上映、大道芸、クイズ大会もありと盛りだくさんの内容でした。特にクイズ大会は、インターンの西平さんが考案したクイズが面白く、また、プレゼントが初代『貿易ゲーム』やアフリカのカンガなど開発教育をやっている人には魅力的なものがそろっていてとても盛り上がりました。プレゼントを提供してくださったみなさん、ありがとうございます!久しぶりに再会した方々も多かったようで、いたるところで話に花が咲き、にぎやかで楽しい時間となりました。

プレゼント提供者
・オリジナルバッグ/(特活)地球の木
・アーユルヴェーダソープ/(特活)シャプラニール
・『アフリカンドレス第1版』&カンガ/アフリカ理解プロジェクト
・チョコとコットンタオル/(特活)ACE
・『貿易ゲーム』(1995)、『2033年地図で読む未来世界』など/木下理仁さん

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各地からのビデオ・メッセージ

全国各地に住む、DEARと縁のある方々からビデオメッセージをもらいました。たとえ映像でも対面できるのは嬉しく、「なつかしい!」「元気そうだ」との声が会場から上がりました。色々と工夫して"自分撮り"してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

ビデオ・メッセージを寄せてくださった皆さま
・宮内 泰介さん(さっぽろ自由学校「遊」)
・大森 容子さん(滋賀県国際協会)
・綿谷 亜希さん(「貿易ゲーム」作成チーム)
・窪田 栄一さん(NHK長崎放送局)
・藤本 恵子さん(バニヤン・ツリー)
・坂山 英治さん(四万十町立七里小学校)

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各地からのお祝いメッセージ(抜粋)

DEAR30周年記念フォーラム 青木 将幸さん(青木将幸ファシリテーター事務所)
石の上にも三年と言いますが、地球の上に30 年間しっかりと積み重ねてきた開発教育の土台は、必ずや大きな花を日本・世界に咲かせると思います。共に切磋琢磨しあえる仲間として、今後ともよろしくお願いいたします。


DEAR30周年記念フォーラム 大橋 正明さん(JANIC、恵泉女子大学)
開発教育協議会が発足した1982 年、私はシャプラニールのバングラデシュ駐在員から事務局長になりました。東和大学の室先生やNOVIBの当時の事務局長等が、熱心に発足に取り組み、シャプラも創設メンバーになりました。今年シャプラニールは40周年、JANICは25周年。今後も一緒に頑張りましょう。


木下 理仁さん(かながわ開発教育センター/K-DEC)
私が大切だと思うことは…
弱い立場に追いやられている人のことを知ること
自分のありようを客観的に見ること
話し合いの「文化」をつくっていくこと
社会に参加する楽しさを知り、広げていくこと
そのための場づくり、きっかけづくりをしているDEARの活動は、とても重要です。
これからも、ますますの発展を期待しています。

DEAR30周年記念フォーラム 金城 さつきさん(沖縄NGOセンター)
DEAR30 周年記念おめでとうございます! 学生の頃から関わらせていただき、沖縄に帰った今でも開発教育に携わ れるのもDEAR あってのことです。これからもDEAR を通じてたくさん の方に出会い、学びを深めたり広げたりしていきたいです。DEARと関 わる皆さんのますますのご発展を!!


里見 実さん(教育学者)
30年代のドイツとよく似た状況がこの国の今を覆っていると感じています。明日、何が起こるかは不透明ですが、今という時間の中でそれが準備されていることだけは確かです。凍てつく冬を耐える種子となって生命を次代に伝えたいものです。


小泉 雅弘さん(さっぽろ自由学校「遊」)
DEAR30 周年、おめでとうございます! 私の開発教育やESD との関わりは、DEAR の存在なくしては語れません。「市民のオルタナティブな学びの場」を標榜する自由学校にとっても、開発教育は ひとつの指針であり、可能性です。これからもよろしくお願いします。

DEAR30周年記念フォーラム

西川 潤さん(早稲田大学名誉教授)
DEAR が発足した1980年代には、南北格差に直面して、南北関係の理解、教育面での実践、平和な世界への展望が、主要なミッションだったと思います。21世紀の10年代の今日、これらの仕事は基本的には継続しているけれども、グローバリゼーション時代に入って、開発/ 発展の問題(他律的な開発をどう自律的な発展に切り替えていくか)が、北の世界でもクローズアップされてきたこと、高齢化の進行からお互いを労わり合うケアの問題と世代間のコミュニケーションが重視されてきたこと、開発進行による環境破壊がますます厳しくなってきたこと、等、開発教育も新しいチャレンジに直面しています。DEARは一貫して、世界的な社会分裂、環境破壊の事実の直視から、人類共通の真実を見出し、次の世代へと和解と平和のメッセージを伝えていくユニークな仕事に取り組んできました。21世紀半ばの世界像はけっして楽観を許しませんが、開発現場でのトップダウン型ガバナンスを排することから、先ず自分たちの足元で平和を着実につくり出していくDEAR のアプローチは、私たちに希望を与えます。引き続いての良いお仕事をお祈りします

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