DEAR 開発教育協会

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震災からはじまる学び

宮城|中学|道徳

実践者 仙台市内の市立中学校 I先生
科目 2学年「道徳」
日時 2011年4月19日
テーマ グローバル・エクスプレス 
教材 グローバル・エクスプレス『東日本大震災』(DEAR)

展開・生徒の声

4月19日の道徳の時間に、2学年だけですが、グローバル・エクスプレエス「東日本大震災」の授業をやりました(ただ、学年6クラスのうち、1クラスは未実施のようです)。

特に「わたしの気持ち」を3つ選んでその理由を書いてもらう欄には、びっしり書いていました。
「悲しい」と「何か役に立ちたい」がそれぞれ17人と一番多く、「無力感」と「こわい」が9人ずつでした。リストにない、自分の気持ちは、「感動した」(広い世界のなかでこの小さな日本のために全力で自分のできることを探し、すぐに実行する世界中のみんなの優しさに感動した)、「希望」、「つらい」が各1名でした。

ただ、「わたしの気持ち」と「3.11をふりかえる」、「これからの世の中」の3つを合わせて1時間の授業(50分間)でやったので、全部できない生徒もいたし、事後の「ふりかえり」もできなかったので、もう1時間取りたかったなと思いました。

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実践者の声:DEARアンケートへの回答から

1. 震災を受けての生徒の様子

4月19日付けで、学校から保護者に震災後の生徒の様子をお伺いするプリントを渡し、私が担当する2学年では14人の保護者から返事をいただいた。それを読む限りでは,震災後しばらくは「落ち着かない」「頭痛がする」「夜眠れない」「夜何回か起きるようになった」生徒もいたが、今は落ち着いているとのことでした。生徒の祖父母で何人か亡くなった方もいらしたが、それらの生徒の保護者からはお返事はありませんでした(心中を察すれば、当然ですが…)。
4月に入ってからもしばらく余震が続きましたが、幸い校舎が新しい(築10年)ので大きな揺れを感じず、そのため生徒も「あっ、先生、地震です」と落ち着いて教えてくれる程度で、焦る・大騒ぎになるということはありませんでした。
先日、震災後初めて避難訓練を行いましたが、さすがに静かにスピーディーに行っていました。

2. 震災についてどのような授業をやったか/やっていないか

上記レポート参照。

3. 授業をやるにあたっての課題

やはり、生徒の家(マンション)が結構被害を受けた生徒、祖父母が亡くなった生徒などがいましたが、ほとんど(ガス・水道が止まったくらいで)ほとんど被災とは無関係の生徒が多いので、その温度差があるので、切り口をどうしたらいいか迷いました。
また、学校に避難しにきている被災者を助けようと真剣に、そして積極的に支援しようとボランティアに来る生徒もいれば、「暇だから」ということで何か手伝おうとする生徒や、自分の時間を自分のためだけに使う生徒もいて、やはり「温度差」があったので、切り口は難しい。
そういう意味では、今回のグローバル・エクスプレエス「東日本大震災」はよかったと思います。

4. 生徒に必要だと思う教育的な取り組み

そこまで考える時間的、また気持ちの上での余裕がないのが現状です。したがって、教育的な取り組みよりも、我々教職員が余裕をもてるような、教育条件の整備の方が必要だと思います。

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