DEAR 開発教育協会

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震災からはじまる学び

ザンビア・中学・特別授業

実践者 桐生朋文さん(青年海外協力隊員/理数科教員/ブログ「いつもココロに青空を」
科目 終業式の日の特別授業
日時 2011年4月
テーマ グローバル・エクスプレス グローバル・エクスプレス
教材 グローバル・エクスプレス『東日本大震災』(DEAR)

展開

お互いの「気持ち」を見せ合う生徒達

アクティビティ1:日本ってどんな国?

ザンビアでは、日本と中国が別の国だと認識している人の方が少ない位で、ましてや、どんな国かなんて全くと言っていいほどイメージが無いのが現状です。

日本を発つ前、会社の先輩に、 「ザンビアでは日本人は鎧兜を今でも着ていると思っているのかね~」 と言われたことがあったのですが、それどころではありません。 町中に走っているTOYOTAが日本の会社であることすら 知らない生徒が大多数です。 学校の壁に描いていある世界地図には、日本がありません。

なので最初に、地面に大きな地図を描いて日本の位置を紹介したり、 「日本からザンビアにやってきているものは次のうちどれ?」 「日本とザンビアの人口はどっちが多い?」 など、クイズ形式で日本に関する基本事項を確認したりしました。

アクティビティ2:地震のニュースを見てみよう

続いて、地震の起こる仕組みを 講義形式で説明した後に、「地震の現状を伝える世界各地の報道」「外国から送られた日本への応援メッセージ」 の動画をみんなで見ました。

悲惨な状況を伝える内容の写真や動画は いくらでも手に入るものの、 普段ニュースなど殆ど見ていないであろう子どもたちに どこまで見せるべきか悩んだのですが、 真っ黒な津波が街を飲み込んでいくシーンは非常に衝撃的だったようで、 涙ぐみながら画面を見つめる生徒もいました。

わたしの気持ち

アクティビティ3:わたしの気持ち

日本という国のこと、地震の概況が分かったところで、それを受けて一人一人が感じたことを共有しました。 「悲しい」「びっくりした」「自分には関係ない」など、 15個の気持ちを書いたワークシートを用意して 自分の気持ちに近いものを3つ選んでもらいました。 その後、グループになって互いの答えを見せ合い、 話し合ったことを全体で共有しました。
生徒の書いてくれたワークシートの一例を紹介します(写真)。 自由回答欄の中に「泣きそうな気持だった」 と書いていた生徒が数人いました。

アクティビティ4:わたしに出来ること

続いて、日本の為に「ザンビアから自分に出来る事って何だろう?」 という問題を考えてみることにしました。
全体でいくつかアイデアを出し合った後で、 「お金や物を寄付する」「メッセージを送る」「祈る」 「日本からのODAを断ってその分のお金を復興支援に使ってもらう」 など、9個の選択肢を書いたワークシートを用意して、 「重要」だと思う順に順位付けする作業を行いました。 その後は前述のアクティビティと同じく、 個人→グループ→全体と範囲を広げて振り返りをしていきました。

アクティビティ5:日本へのメッセージ

最後に、ランキングで上位に挙げていた人の多かった 「日本にメッセージを送る」を実際に実行しました。
大きな紙を用意して一人一人メッセージを書いてもらい、 写真に収めていきました。

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実践者・参加者の声

参加者の声

「日本で起こった地震のことをもっと知りたい」(8年生男子)
「こんな時にこそ、日本の人々には神様に祈る心を忘れないでほしい。何故なら、あなた方は神様がお創りになったものだから」(9年生女子)
「また別のワークショップをやって欲しい」(9年生女子)
「本日のワークショップは、非常に教育的であると同時に、感情を揺り動かすようなものであった」(教員)

実践者の声

ワークショップを行う前は、 カメラを向けたら生徒達が興奮してしまって 収拾が付かなくなるのではないかと懸念していたのですが、 そんな心配は全くの杞憂に終わり、 誰もが真剣にメッセージを書いてくれている姿に、 僕自身も勇気づけられるような気持ちでした。

「神様はいつもあなた方を見守ってくれています。私は日本のために祈り続けます。」 というような、敬虔なキリスト京都のザンビア人らしい メッセージが多かったように思います。

ここでザンビアの人達に描いてもらったメッセージは、 各国の協力隊が連携して行っている 『世界から元気を届けるメッセージ』により、 各種媒体(先ずはwebやtwitterなど)を通じて被災地の方々へ 届けていきたいと思います。

現地で頑張っている沢山の人達の努力に比べれば、 小さな、本当に小さな支援かもしれませんが、 ザンビアの人々の想いも少しでも東北へ届くことを祈っています。

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