d-lab2024 1日目のプログラム
- プログラムA(ワークショップ体験)とB(全体会)は事前予約制です。
- ワークショップの定員は各回30名程度、全体会は会場200名程度、オンライン50名程度を予定しています。
- すべてのプログラムは「中学生以上」からお申し込みいただけます。
10時~11時45分 ワークショップ体験
A. ワークショップ体験
A-1. 開発教育入門講座
ファシリテータ―:DEAR入門講座チーム、田中治彦
初めて参加するけど開発教育ってなんだか分からない、知りたいという方、まずはこちらへご参加ください。実は身近な「パーム油」のワークショップと開発教育の基礎解説を通して、ともに学びましょう。
A-2. 基礎から学ぼう~難民ってどんな人?
ファシリテーター:佐藤友紀/DEAR代表理事
難民問題って遠い国で起きているできごと!?実は日本にも多くの難民の方々が暮らしています。
まずは難民が生まれる背景や難民を取り巻く状況を理解することから、日本における難民の受け入れについて考える第一歩としましょう。
A-3. 教育をジェンダー視点で見直そう
ファシリテーター:岩岡由季子/教材作成チーム
学校の授業、講座や学習プログラム、あるいは学校や組織そのものに、ジェンダー平等の視点があるでしょうか?ジェンダー平等な場づくりや実践をしたいけど、どうしたらよいか困っていませんか?このワークショップでは、2024年3月に発行された『教育をジェンダー視点で見直すヒント集』からワークを体験していただきます。わたし自身が持つジェンダー観を見つめ直すとともに、わたしたちの暮らす社会や実践される教育をジェンダー視点で見直してみましょう。
A-4. 【残席僅か】地域で育むアクティブ・シティズンシップ
ファシリテーター:栗本知子・近藤牧子/教材作成チーム
行動的に社会参加をする「大人のアクティブ・シティズンシップ」を培うプログラムの一部を実施します。私たちは、社会・地域での忙しい生活で、日頃感じるモヤモヤや疑問、生きづらさ、をやり過ごしてしまったり、「どうせ変わらない」という気持ちを持ってしまったりします。しかし、個人の生きづらさは社会のあり方の問題でもあります。みんなが生きやすく、持続可能な社会をつくるためには、一人ひとりの力と繋がりが大切です。未来(子ども・若者)に託すばかりではなく、大人が「今」、社会を変革していくことを、共に考えましょう。
※教材作成中のため、教材画像を掲載しておりません
A-5. 気候変動~地球の未来と私たちのアクション
ファシリテーター:高階悠輔/DEAR理事
緊急性が高く、将来世代まで大きく影響するとともに、私たちの生活にもすでに様々な影響を及ぼしている気候変動。気候変動による影響や問題を理解し、私たちの生活とのつながりや何ができるかを考えます。
A-6. 18歳成人とキャリア教育~おとなになるってどんなこと?
ファシリテーター:松倉紗野香/DEAR副代表理事
2022年4月から18 歳成人制度が施行され、私たちの社会は高校卒業段階で制度として「おとな」とみなされるようになりました。しかし私たちは、学校・家庭・地域で子どもたちをおとなにする教育をしているのでしょうか?グローバル社会で市民として生きるための準備を進めてきているでしょうか?18歳成人制度を通して、子どもたちに「おとなになる」を考えてもらいながら、私たち大人自身が教育のあり方を再考してみませんか。
11時45分~13時 ランチ休憩・教材販売
各プログラムの間には休憩があり、参加者の皆さまで交流を深めていただけます。
また、教材販売コーナーでは、教材・書籍を展示販売します。
開発教育に関するご相談、ご入会・会員継続、寄付のお手続きができるQ&Aコーナーも設けますので、ご利用ください。
13時~15時10分 開会式・全体会
開会式・オリエンテーション
開会あいさつ:佐藤 友紀(DEAR代表理事)
B. 全体会【ハイブリッド開催】
紛争・人の移動・共生を考える
「わたしたちは出会うために生まれてきた」
自らが戦争孤児となり、養母のフローラさんと出会って、8歳で日本に来たけれど、ことばもわからず、仕事もなかなか見つからず、公園の遊具の中で寝て、スーパーの試食コーナーで空腹を紛らわす毎日。そんなとき、二人を救ってくれた人、小学校の給食のおばちゃんとの出会い。
その後も、多くのやさしい人たちとの出会いがあったからこそ、生きることができた。
大人になって、世界各地の孤児院や養護施設、学校を訪ねるようになり、そこで出会った子どもたち。難民キャンプで出会った多くの人たち。日本で暮らす移民、難民の人たちとの出会い。
助けを必要としている人たちと出会っても、必ずしも十分なものを与えられるわけじゃない。
それでも、「出会う」ことに意味があるというサヘル・ローズさんに、その思いを伺い、共に考えましょう。
ゲスト
サヘル・ローズ(俳優、タレント)
俳優・タレント。イラン出身。イラン・イラク戦争(1980~88年)のさなかに両親を失い、7歳まで孤児院で育つ。1993年に養母とともに来日して日本語を学び、高校時代から芸能活動を始める。現在は、俳優として映画やテレビ、舞台に出演するほか、レポーターやコメンテーターとしても活躍中。「自分の原点を忘れてはいけない」と世界各地の孤児院や学校を訪ねて個人的な支援活動を続け、また、貧困に陥っている人々に温かい食事を届ける『サヘル・ローズのお節介食卓』などの活動も行っている。2022年には、ポーランド、オーストリア、スロベニアに避難したウクライナの人びとを訪ね、今年2月にはウガンダにあるチャングワリ難民居住地を訪問した。著書に『言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て”』(講談社)など。
〔参考〕サヘル・ローズさんの動画
https://www.youtube.com/watch?v=J58uYDzXIjs
https://www.youtube.com/watch?v=-rn0K7QIixo
https://www.youtube.com/watch?v=7WWf6CpBuGY
https://www.youtube.com/watch?v=Q46MO1PQbC8
https://www.youtube.com/watch?v=cUPvjsNuYH0
進行役
木下 理仁(ウェブマガジン「国籍のゆらぎ、たしかなわたし」執筆者、東海大学非常勤講師)
青年海外協力隊(スリランカ)、かながわ国際交流財団職員、東京外国語大学ボランティア・コーディネーター/国際理解教育専門員などを経て、現在は東海大学国際学部非常勤講師、かながわ開発教育センター(K-DEC)事務局長。著書に『チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか?』(旬報社)、『難民の?がわかる本』『国籍の?がわかる本』(いずれも太郎次郎社エディタス)など。ウェブマガジン「国籍のゆらぎ、たしかなわたし」で、サヘル・ローズさんと「往復書簡」の連載を行った。
「国籍のゆらぎ、たしかなわたし」第3期
オンライン参加(ハイブリッド開催)について
「2日間すでに予定が被ってしまっているが、全体会の時間だけでも参加したい…」
「育児や介護などで直接会場に行くことは難しいけど、開発教育の場に参加したい」
といった方はぜひオンライン参加をご活用ください!
【オンライン参加の注意事項】
・前半はサヘル・ローズさんと木下さんのパネルトーク、後半は参加者同士の感想共有・対話の場となります。オンライン参加の方は、前半はパネルトークの様子をご覧いただき、後半はオンライン上の参加者の皆さんと一緒にブレイクアウトルームにて感想共有・対話を行う流れとなります。
・全体会のみ、オンライン参加が可能です(1日目・2日目の他のプログラムは、恐れ入りますが会場参加のみとなります)。
・耳だけの参加も可能ですが、その場合も参加費は一律でいただきます 。
・ZOOMでのリアルタイム配信・参加となります。アーカイブ配信はございませんので、予めご了承ください。
・当日止むを得ず参加ができなくなった/通信環境が悪く視聴ができなかった、といったご自身の事情での参加費返金はできかねますのでご了承ください。
・全体会のみオンラインで参加され、他のプログラムを対面参加をする場合には、別途対面参加分の申込をお願いいたします。
15時40分~18時10分 自主ラウンドテーブル・実践事例研究報告
自主ラウンドテーブルと実践事例・研究報告は、同時進行で開催します。
当日、希望するプログラムに自由にご参加ください(事前選択制ではありません・当日の先着順となりますのでご了承ください) 。
※発表者の都合等を加味し、時間帯が変更になる場合がございます
※発表内容に関する画像など、随時更新いたします
第1ラウンド 15時40分~16時50分 | 第2ラウンド 17時00分~18時10分 | |
自主ラウンドテーブル | 1-1. アフリカの伝え方 | 2-1. 性の多様性とマジョリティー特権 |
〃 | 1-2. 子育てカフェ〜開発教育につながる絵本を語り合おう〜 | 2-2. DVD『レアメタルと気候危機―脱炭素の裏で』上映 |
〃 | 1-3. これでいいの?今の学校~自主夜間中学の実践から~ | 2-3. 子どもの権利を身近に考える!教材体験ワークショップ |
〃 | 1-4. 子どもの願いに耳を傾けよう~子どもの権利の視点から考える~ | 2-4. 【無料教材体験】SDGsと平和を学ぶブロックゲーム |
〃 | 1-5. すごろくで楽しもう!バランゴンバナナの旅 | 2-5. 100人村から20年そして未来へ |
〃 | 1-6. ジェノサイドの地で「歴史に学ぶ教育」を問う | 2-6. 絵本「地球の仲間たち」 |
〃 | 1-7. 「気候変動×防災×公害」をワークショップで学ぶ | 2-7.スマートフォンの授業 |
〃 | 1-8. ユース女性への調査報告から考える、日本社会で声を上げるということ | 2-8. イラストから考える世界人権宣言を使ったワーク体験(仮) |
実践事例・研究報告 | 1-9. 研修旅行を軸とした総合的な探究の時間の実践 1-10. 「一杯のコーヒーから始めるSDGs」総合探究事例 | 2-9. イギリスのDECsにみるネットワークの多層性・地域性とグローバル市民の育成 |
第1ラウンド(自主ラウンドテーブル)
1-1. アフリカの伝え方
発表者:白鳥くるみ(アフリカ理解プロジェクト)
日本国内でのアフリカ情報は、欧米やアジア諸国に比べると、情報量が少なく偏りも見られる。 「教育現場でアフリカは、飢餓や内戦で苦しむ国々と紹介されることが多く、負のイメージを持つ生徒が多い。偏見や人種差別を招くことになるのでは」という教員の声もよく聞く。
アフリカの多様性を理解した「アフリカの伝え方」を、アフリカ理解プロジェクトの本づくりを事例に、よりよいパートナーシップ(※2050年には世界人口の4分の1がアフリカ大陸の出身者)には、何が必要かを考えるワークショップとしたい。※国連「世界人口予測2022」
1-2. 子育てカフェ〜開発教育につながる絵本を語り合おう〜
発表者:清水千絵、前嶋葵、溝口実央、谷田なつ美、小口瑛子(おうちDE開発教育プロジェクト)
社会参画、ジェンダー、環境等、開発教育と関連するテーマを扱う絵本や児童書は、意外に世の中にたくさんあります。そこで、昨年からDEAR内に発足した「おうちDE開発教育」チームでは、子育てカフェという主催イベントを通して、子育て世帯のママパパからおすすめの絵本や児童書等をたくさん集めてきました。
今回の自主ラウンドテーブルでは、その中から何冊かを題材にし、絵本や児童書を通して子供達に伝えたいことや気をつけたいこと等を参加者同士で話しながら、最後は「こんな切り口で開発教育のテーマを伝える絵本があったらいいな」を考えていきます。
1-3. これでいいの?今の学校~自主夜間中学の実践から
発表者:肥田進(しずおか自主夜間教室)
児童生徒数の減少にもかかわらず、不登校数や子どもの自殺は増え続けています。これっておかしくないですか?全体数が減れば不登校数や自殺者数だって減って当たり前。学校が変質していったからではないの?。教員の私は、ゆとり教育が終わって、ここ20年くらいの間に学校はどう変わっていったのか、自分が何をしてきたか、政治や教育行政はどう変わったか、これらを調べてみました。そして、ある傾向に気づきました。私たちは6年前、自主夜間中学を立ち上げました。ここに来る学習者は、字が読めない、書けない、仕事に就けない人も多いのです。いったい学校は彼らにどんな力をつけてきたのだろうか。学校はこれでいいんだろうか? ここでは参加者と、今までの学校、これからの学校のありようについて、話し合いたいと思います。
1-4. 子どもの願いに耳を傾けよう~子どもの権利の視点から考える~
発表者:佐藤 麻衣、 阪口輝恵(NPO法人PIECES)
NPO法人PIECESは、子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。子どもたちの日常に寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラム「Citizenship for Children」や、誰もの尊厳を大切にするための啓発活動など、子どもと自分、地域のwell-beingを育むための事業に取り組んでいます。
現在PIECESでは「子どもの権利」と私たちのくらしを考える講座を制作しており、自主ラウンドテーブルでは体験ワークショップを実施します。
ワークショップでは、子どもの権利条約の概念を伝えるだけでなく、子どもとの関わりを「権利の視点」で見るとどんなことが考えられるか、「子どもの願いの視点」で考えるとどうなのか、グループで話し合います。学校関係者や子どもに関わる支援者向けの内容となっていますので、皆さまからのご意見を頂けますと幸いです。
1-5. すごろくで楽しもう!バランゴンバナナの旅
発表者: 福島智子(NPO法人APLA)、関愛(にいがたNGOネットワーク国際教育研究会RING)
果物の中で私たちが一番食べていると言われているバナナ。そんな身近なバナナですが、バナナがどのように私たちの手元にくるか、知らない方が多いのではないでしょうか?NPO法人APLAぽこぽこバナナプロジェクト*メンバーは、規格外バランゴンバナナをテーマとし、そのバナナの旅を辿れるようなすごろくを作りました。すごろくには、クイズやチェックポイントがあり、ポイントがつくようにもなっているので、ゴールの速さだけが重要ではありません。バナナ生産地の写真もたくさんあり、写真から学ぶこともできます。当日は、規格外バランゴンバナナも用意します。手に取ってもらうことで、すごろくを楽しむことで終わらない”実感”も味わってもらえたらと思います。すごろくは試作版です。参加者の皆さんにご意見を伺い、よりよいすごろくにしたいです。ぜひご参加ください。(*規格外バランゴンバナナの有効活用を考えるプロジェクト)
1-6. ジェノサイドの地で「歴史に学ぶ教育」を問う
発表者:斎藤聖(元・平楽中学校教員、歴史を学ぶ市民の会・神奈川)
昨年は「関東大震災時の朝鮮人・中国人虐殺事件100年」に関する多様な催しや社会の動きがあった。しかし、この事件のまさに発火点となった地域の中学校で開発教育の視点からこの歴史に向き合って来た者から見ると、首をかしげざるを得ないものも多かった。追悼の名のもとに自らの政治信条を語る者、昨今のヘイトスピーチと安易に結びつける者、国家権力者による陰謀論まで、それら地道な歴史研究とは無縁の言説には、むしろ危機感さえ感じた。20年前に全校で開発教育(国際教育)に取り組んだ横浜市立平楽中学校は、101年前にジェノサイドが吹き荒れた現場に立地する。「日本の災害史上最悪の事態(中央防災会議2008)」から、何をどう学べばよいのか? この地で、これまで悩みながら取り組んで来たこと、今取り組んでいることを紹介し、これから取り組むべきことを参加者のみなさんと考えたいと思います。
1-7. 「気候変動×防災×公害」をワークショップで学ぶ
発表者:谷内久美子(あおぞら財団)
あおぞら財団では、大気汚染公害の経験や知見を活かし、「気候変動×防災×公害ハンドブック」を作成しました。地球上の全ての人が問題の当事者になっている気候変動、そしてそれに伴う人命や生態系の危機をもたらす災害に向けた防災について考えていきたいと思っています。ハンドブックの中に含まれるアクティビティ「気候変動と公害—『現在』の環境をつくった公害反対運動、『未来』をつくる気候変動運動」を体験してもらいます。アクティビティを通し、未来の環境について一緒に考えましょう!
1-8. ユース女性への調査報告から考える、日本社会で声を上げるということ ~誰しもが、当たり前に声が聴かれる社会をめざして~
発表者:奈良崎文乃(国際NGOプラン・インターナショナル) 、高橋 美和子(アムネスティ・インターナショナル日本・関西連絡会 )
昨年の『こども基本法』の施行を経て、日本でも、子ども・ユースの『意見表明の重要性』が強調されるようになりましたが、はたして子どもの声は家庭、学校、地域のコミュニティ、そして行政に“聴かれている社会”になっているでしょうか。本分科会では、20歳の女性1000人に調査した『ガールズ・レポート2024』(国際NGOプラン・インターナショナル発行)の調査結果を紐解きながら、とくにユース女性が学校や社会で感じている「声を出すこと」への違和感や拒否感について、何が壁となっているのか、どのような後押しが必要なのかについて、参加者と一緒に考えます。誰しもが、当たり前に声が聴かれる社会がなぜ必要とされるのか、子どもの権利条約や世界人権宣言も学びながら進めていきます。中高生やユース世代はもちろん、教育現場や行政の方など、立場や年齢を問わず、一緒に意見を出し合い、互いに気づきあい、行動につなげていきましょう。
第1ラウンド(実践事例・研究報告)
1-9. 研修旅行を軸とした総合的な探究の時間の実践
発表者:大塚圭(中央大学杉並高等学校)
中央大学杉並高等学校では、2022年から総合的な探究の時間にC.S. Journey プログラムを実施しています。1年次では、本校のオリジナル教材を使用してSDGsや探究のプロセスを学び、フィールドワークを計画・実施します。2年次には、研修旅行(沖縄・奄美大島・東北・マレーシア・韓国から一つ選択)による地域的視点や中央大学の学部に関連する学問的視点をテーマにプロジェクト学習を行い、3年次は、集大成として卒業論文・卒業研究に取りみます。本発表では、2年次に実施した研修旅行を生かした総合的な探究の時間における実践を報告します。学習テーマについて問いを立て、現地での調査を実施し、その内容をまとめ、発表することを目的としています。また、多くの教員がすぐに活用できるように「ワークシート1枚からの探究活動」を意図して作成した探究教材を共有します。
1-10. 「一杯のコーヒーから始めるSDGs」総合探究事例
発表者:牧野美穂子(東洋英和女学院 中高部)
東洋英和コーヒープロジェクトとは『一杯のコーヒーから始めるSDGs 』をスローガンに、遠く離れたコーヒー農園の人々とつながり、コーヒーを通じてSDGsに貢献することを目指しています。本校の総合探究で教育格差の問題について探究をした有志がSDGs4「質の高い教育をみんなに」の実現を目的として立ち上げました。2021年より(株)ミカフェ―トさんとのコラボでドリップバックコーヒー「Eiwa Café」を商品開発し2022年6月に完成しました。パナマのコトワ農園が栽培する「アルト・ルナ」という銘柄のコーヒー豆をサステイナブルに販売し続けることで、先住民族であるノベ族の子どもたちが通う学校の支援につながります。さらに2023年よりネットショップを立ち上げ運営してきました。これまで約 8000 個を売上げ、ノベ族の子どもたちが通う学校「Casa Esperanza」に寄付を届けることが出来ました。
第2ラウンド(自主ラウンドテーブル)
2-1. 性の多様性とマジョリティー特権
発表者:吉崎亜由美・中西純(桐朋女子中・高等学校)
みなさんは、性的マイノリティの方に出会ったことがありますか?2023年に行われた調査(日本在住の20〜59歳、5万7500人を対象)では、全回答者に占めるLGBTQ+層(異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性と自認する性が一致する回答者以外)の割合は9.7%となりました。もし、先程の質問に対して、「出会ったことがない」と答えた人がいたら、それは、性的マイノリティの方が周りにいても気づいていないだけかもしれません。このワークショップでは、「マジョリティの特権」をキーワードに、どうしたら性的マイノリティの方と共に生きやすい社会を築いていけるのかについて考えます。また、LGBTQ+だけでなく、障害者や外国にルーツを持つ人などのマイノリティに対する共感者、支援者(アライ)になるためにはどうしたらよいのかについて、参加者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
2-2. DVD『レアメタルと気候危機―脱炭素の裏で』上映
発表者: 栗本 知子(アジア太平洋資料センター)、松本光さん(国際環境NGO FoE Japan、上映DVD監督)
PARC映像作品の最新DVD『レアメタルと気候危機―「脱炭素」の裏で』の上映と監督によるトーク企画です。気候変動はすでに目に見える形で私たちの世界に危機をもたらし、多くの国でその対策が進められています。しかし、ほとんどは再生可能エネルギーの拡充と電気自動車の普及を目指すものであり、どちらも大量のレアメタルを必要とする技術です。中でもニッケルは限られた場所でしか採掘できません。本作品ではニッケル生産地を訪れ、インドネシアやフィリピンで、ニッケルのために土地を奪われ、森が破壊され、水を汚されている人びとを取材しています。気候危機は差し迫った問題であり、対応が急がれます。しかし、誰かを犠牲にした対策でよいのでしょうか?
本企画では、DVD視聴後、現場を取材した監督と共に、みなさんで気候危機対策はどうあるべきか意見交換します。
2-3. 子どもの権利を身近に考える!教材体験ワークショップ
発表者:松山晶(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
みなさんの学校では、子どもの権利に関し、どのような学習が行われていますか? 子どもたちの権利は国際条約で定められていること、国内でもこども基本法ができたことなど、伝えられることは色々思い浮かびますが、子どもたちが「これは自分の権利だ」と思えるようになるまでには、さまざまな過程があると考えます。このラウンドテーブルでは、各地の学校でのパイロット授業や教員・子どものみなさんからの意見を受けて、セーブ・ザ・チルドレンが制作したアクティビティ教材を体験いただきます。日常生活に引きつけて考える教材やカードゲームのような教材、自分たちの意見を聴かれる権利に焦点を当てた教材など、複数ご紹介予定です。授業の展開案や現在制作中の教材について、みなさんの感想・意見もぜひ聞かせてください!
2-4. 【無料教材体験】SDGsと平和を学ぶブロックゲーム
発表者:出野恵子(特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン)
対立・紛争と聞いて何を思い浮かべますか?子ども同士やご近所のケンカ、武力紛争…レベルの違いはあれど、実はどの対立にも共通点があります。
このセッションでは、対立や紛争のしくみについて体感しながら考える紛争解決ワークショップ『ブロックゲーム』の体験とファシリテートのコツが学べます。
子どもの権利を軸に25年間子どものアクションをサポートしているフリー・ザ・チルドレン・ジャパンが開発したオリジナルワークショップで、小学校から大学生まで幅広く実施が可能です。
教室内の子どものケンカから国際的な武力紛争、SDGsの意義まで、振り返りの方法次第で幅広いテーマについて子どもたちと学びを深めることができます。
暴力をなくすだけでない「平和の文化をつくる」ための授業を体験してみませんか?
教材はwebサイトから無料でDL可能ですが、ご要望に応じて印刷や準備が不要の完成版の当日販売も実施予定です。
2-5. 100人村から20年そして未来へ
発表者:大槻一彦(国際理解研究会みなみの風)
「もし世界が100人の村だったら」がワークショップ化されて20年が経ちました。刻々と変わるデータ、世界情勢。未だにニーズの高いワークショップと、世界の変化とのギャップをどう埋めればよいのか。さまざまな論議と試行がなされてきました。そんなアイデアの一つとして、本が発売された2001年と、その後の20年と未来の変化。二本立てのワークショップを作ってみました。みなさまのご意見をいただきたく思います。
2-6. 絵本「地球の仲間たち」
発表者:臼井 香里、天野和広、長島 友紀子(開発教育を考える会/公立学校教員/JICA海外協力隊OV)
開発教育を考える会では「子どもが1人で」「子どもたち同士で」「子どもと大人で」写真から何かを見つけてやりとりを楽しみながら子どもたちと出会っていく絵本を作りました。
現地の子供たちの母語での自己紹介やカルタ取りを行ったり、絵本の写真を見て「なにをしているところ?」という問いかけの答えを探したり、学校生活や日々の暮らしの様子から自分と同じところやちがうところを見つけたりするワークショップです。大切にしたいのは、読んでいる子どもと本に登場している子どもとの「出会い」。国について知ることも大事ですが、世界のさまざまなところで、同じように生活している「地球の仲間たち」に出会ってほしい。 絵本を見ながら取り組むワークショップ通して子どもたち同士がつながる場面づくりや授業案等について皆さんと一緒に考え意見交換したいと思います。
2-7. スマートフォンの授業
発表者:本山明(法政大学教職課程兼任講師)
わたしたちが使用しているスマートフォンはその生産と組み立てのプロセスで様々な人権問題を引き起こしています。アフリカの希少鉱物の採掘、中国の組み立て工場の労働者の実態、台湾や日本での電子部品生産、組み立て工場で起こる環境問題等に触れる授業プランをつくりました。小・中・高・大で使用できるようなワークショップ型です。体験してみませんか!
2-8. イラストから考える世界人権宣言を使ったワーク体験(仮)
発表者:中村絵乃・伊藤容子(DEAR)
DEARではアムネスティ・インターナショナル日本が作成した、世界人権宣言の条文に関するイラストを活用したユース指導者向けのマニュアルとワーク作成に協力しています。今回は、ワークの一部を体験していただき、指導者が人権を扱う場合のファシリテーションや、ワークの展開について考えます。
第2ラウンド(研究報告)
2-9. イギリスのDECsにみるネットワークの多層性・地域性とグローバル市民の育成
発表者:南雲勇多(奈良教育大学)
グローバル・市民の育成をかかげるイギリスDECsの事例から開発教育のネットワーキングの多層性や地域性と、グローバル市民育成との関係性について考察する。
開発教育を先進的にすすめてきたひとつであるイギリスでは、さまざまな地域に開発教育センター(DEC)がつくられ、国レベルで、また地域ごとの、そして国外とのネットワークが重層的に形成されてきた。担い手や財政などの組織状況など、それぞれのDECは変遷をとげてきたが、そのネットワークは今も活かされている。また、例えばスコットランド地方では独自のネットワークが形成され、それ自体にも地域性がみられる。
DECsの多くがグローバル市民を掲げており、その概念が多層的なネットワークをつなげる軸となったり、また、ナショナルという枠組みにとらわれずにネットワークの地域性をつくりだすことにつながっていたりする。科研費研究21K02269の一部として発表。
18時40分~20時 参加者交流会(任意参加)
JICA地球ひろば内のJ’s Cafeにて開催します。
全国から集まる参加者との出会いと交流を楽しみましょう。
・食事、ドリンク付き
・大皿料理形式、一部ヴィーガンとハラルもご用意します
・参加費は1人2,000円程度となります(当日会場にて現金精算)
※詳細は、参加申込者に後日ご案内いたします
2日目
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参加申込
事前のお申込みをお願いします。
お申し込み後、参加費のお支払いいただくと正式なお申込受付となります。
※ 各プログラムは定員に達し次第締め切ります。
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