発表!ミッション・バリュー・5つの目標
40周年を機に見直し・リニューアルしました
2022年12月9日(金)に開催された「40周年記念フォーラム」にて、DEARの新しいミッションとバリュー、そして5つの目標を発表しました。
VISION
共に生きることのできる公正で持続可能な地球社会の実現をめざします
ビジョンは「DEARがめざす社会」の姿です。
これまでのビジョンを変更することなく今後も掲げていきます。
MISSION
「知り・考え・行動する」グローバル・シティズンシップを育みます。
開発教育は、私たち一人ひとりが、開発をめぐるさまざまな問題を理解し、望ましい開発のあり方を考え、共に生きることのできる、公正で持続可能な地球社会づくりに参加することをねらいとした教育活動です。
私たちの世界は、政治・経済・社会・文化的に地域や国が相互に依存し合い、つながっています。そうした世界の中で、人権や多様性、社会正義、平和、ジェンダー平等、持続可能性などに対し、私たち一人ひとりが、ローカルにもグローバルにも積極的な役割を担いつつ、自分らしく生きられる主体となることができるように、 DEARは、開発教育を広め・深めていきます。
ミッションは「DEARの使命・役割」です。
DEARの役割は、地球市民を直接育むというより、開発教育を普及・推進することで、地球市民を育む場をつくったり、応援することではないか。また、地球市民という人物を育てるのではなく、市民性(グローバル・シティズンシップ)の育成をすることがDEARの使命であり役割であると話し合いました。
グローバル・シティズンシップに関しては、ユネスコなどの定義を参照に検討しました。
VALUE
バリューは「DEARの価値・姿勢」です。このたび新設しました。
DEARの役員や職員だけでなく、会員やボランティアなどが大切にしてほしい価値や姿勢を抽象度を上げて提示しています。
DEARの事業の振り返りにも活用したいと思っています。みなさんの活動の振り返りとしてもぜひご利用ください。
変わる 変える | transformation | わたしが変わり、社会を変える |
参加する | participation and inclusion | 一人ひとりの社会への参加を大切にする |
対話する | dialogue | お互いの意見や気持ちを聴き合い、対話をすすめる |
問う | being critical | わたしたちのあり方、開発のあり方を問う |
つながる | solidarity | 様々な人とつながり、連帯する |
開発教育の5つの目標
特に言葉の統一や必要だと思われる説明を加え、改定しました。
現在の5つの目標は1997年に作られたもので、25年経ち、より、現在の社会状況に合わせたものにする必要があることが話されました。
1 | 世界の多様性 開発を考えるうえで、人間の尊厳を前提として、世界の文化や人々の歴史・ルーツに目を向け、多様性を理解し尊重する。 |
2 | 開発問題の現状と原因 グローバル化した社会各地に存在する貧困・格差の歴史や現状を知り、その原因や構造を理解する。 |
3 | グローバルな課題の関連性 開発をめぐる問題は、環境、平和、人権、ジェンダー、文化などのグローバルな課題と密接に関連することを理解する。 |
4 | 開発問題と私たちのかかわり 私たち自身がグローバルにもローカルにも開発をめぐる問題に深く関わっていることに気づく。 |
5 | 私たちの参加 公正で持続可能な開発を実現するための様々な実践を知り、社会に参加するスキルと態度を培う。 |
改定のプロセス
それは「バリュー」の検討から始まった…
まずは、DEARのミッションやビジョンを「何を大切にしながら達成するのか」というところからスタートしました。R-CAMP*の場で、DEARが大切にする価値・姿勢を表す「バリュー」の議論が始まりました。
*R-CAMP:理事同士が相互に知り合い、DEARの役割を共有しあう場として、年に2回、オンラインで開催しています。また、より良い意思決定、多様な意見をだせる関係性作りのきっかけにすることを目的に開催しています。
ビジョン・ミッションも文言を見直そう!
「バリュー」の議論をまとめる中で、わたしたちは従来の「ビジョン・ミッション」を何度も読み返しました。今改めて読むと、いろいろと気になる表現が…。40周年を機に「ビジョン・ミッション」も見直そう!という、大きな話に展開していきました。
さらに、5つの目標も…
ビジョン・ミッションを見直す中で、ずっと掲げてきた「開発教育の5つの目標」の文言も気になってきました。改定から25年経っていることから、見直すことになりました。
2年以上にわたる様々な会議で議論
ビジョン・ミッション・バリューの議論は2020年7月~2022年12月にかけて、複数回の会議を経て決まりました。
- R-CAMP5回
- 理事会2回
- 理事・評議員合同会議2回
- 常任役員会5回
開発教育5つの目標の議論は2022年1月~12月にかけて、こちらも複数回の会議を経て決まりました。
- R-CAMP2回
- 理事会1回
- 理事評議員合同会議1回
- 常任役員会2回